1月も下旬で東京でも雪の後やたらと寒い日が続いています。あんまり暖かい冬もなんですが、何ごともほどほどであって欲しいところです。
こちらも寒そうな国のフィンランドですが、フィンランドは南北に細長い国で、南にある首都のヘルシンキと各地を結ぶ列車のネットワークが発達しており、その看板列車となるのがこのSペンドリーノとICです。
Sペンドリーノは「フィンドリーノ」の愛称もつけられていますが、見た目でわかるようにイタリアのペンドリーノ車両がベースになっています。最高時速220キロで運行し、名前の通りカーブでも高速で走れるのが特徴で、ヘルシンキとタンペレやオウルなどメインルートを中心に運行しています。
Sペンドリーノにはもちろん1等(エクストラクラスと呼ばれます)と2等があり、1等は画像のようなゆったりした3列配置で、また車両の端にドリンクコーナーがあって、飲み物や新聞等のサービスを利用することができます。
このSペンドリーノはフィンランドの列車のフラッグシップと言っていいでしょう。なお全席予約制となっていますので、ユーレイルパスなどのレイルパスを利用する際には別途座席予約が必要となります。(1等はサービス付きのため座席予約料がやや高めになります)
一方のICは、いわゆる一般的な特急で、ヘルシンキから西の港町トゥルクや北極圏のロバニエミ、北東のヨエンスーなどフィンランド内のほとんどの都市間を結んでいます。このフィンランドのICの特徴は車両が画像のように2階建てになっている点です。幅の広い車体(フィンランドはレール幅が他のヨーロッパ諸国より広いため)がさらに2階建てになっていますので、座席数も多く「デカイ」車両という感じがします。
このICは座席予約は可能ですが任意で、パスのみでも利用可能です。もちろん1等(エクストラクラス)と2等がありますが、ICの1等については一部車両の2階席が充てられ、座席配置は通常の2等と同じ2+2列の配置となっています。もちろん空いていますのでゆったり感はありますし、Sペンドリーノと同様にドリンク等のサービスも付いています。
フィンランドの列車は運行も正確ですし、車両も全般的にきれいで、とても利用しやすいと思います。フィンランドへの旅行では、ぜひこうしたSペンドリーノやIC(あとロバニエミなどへはサンタクロースエキスプレスで知られる夜行列車も)利用して、快適な移動を楽しんで欲しいと思います。
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