さて今週から6月に入りました。夏の旅行シーズンも間近となって、特に今月から来月あたりはスイス旅行がピークになる時期ですが、前にもご案内しましたように、今シーズンのスイスの鉄道周遊には、従来からのスイストラベルパスに加えて、スイスを含むユーレイルセレクトパスがぐっと便利でお得になりました。
便利になったのは何といっても、今年からユーレイルのパス(ユーレイルグローバルパスとスイスをカバーするセレクトパス)で人気観光地のツェルマットや名物列車の氷河特急のルートをカバーするようになったことです。これで通常の列車利用の範囲であればスイス内ほぼ全域をカバーするようになりました。
その一方で実はユーレイルセレクトパス(スイス+フランスやドイツ、イタリアなどの2か国)はかなり料金設定が安めになっていて、スイスのみで利用する場合でもなかなかリーズナブルなのです。下のように、今月の当社での販売料金を比べると、スイストラベルパスは1等連続3日が¥43300、連続4日で¥51800、またフレックス3日が¥49800、フレックス4日が¥59500となっています。一方セレクトパス2か国は1等フレキシー4日で通常大人¥43200、セーバー(2人以上同行)¥36800と、2か国カバーしているにも関わらずこちらの方が安くなるのです。(もちろん2か国のパスでスイスのみを旅行することは問題ありません) 2等の場合ややその差は縮まりますが、それでもセレクトパス2か国の方が同じ日数で比較すると安くなっています。またスイスの旅行は2人以上で行く場合が多いので、セーバー料金の設定がユーレイルにはあってスイストラベルパスにはない点も大きいでしょう。
もちろんスイストラベルパスの場合は通常の列車だけでなく、一般の路線バス(ポストバス)やレマン湖など多くの湖の湖船、またチューリッヒなどの主要都市の市内交通機関もカバーしています。またほとんどの登山列車が50%割引となり、また各地の美術館や博物館にも有効で、さらにファミリーカードで親と同行する子供は無料となるなど、多くのアドバンテージがあります。ユーレイルの場合は、人気観光地のグリンデルワルドはカバーしておらず(インターラーケンまで有効。その先は割引対象)、湖船は多くの湖では割引(50%)のみで、また登山列車の割引は一部の路線に限られるなど、スイストラベルパスと比べるとやや利用範囲は狭くなります。
ですのでスイスの各地をいろいろな交通機関を利用して「ガッツリ」周遊するというタイプの旅行であれば、やはりおすすめは今まで通りスイストラベルパス(フレックス)になります。一方でスイスの主要観光地を何日かで数か所ザックリ回る、という感じの旅行であれば、よりリーズナブル(特に1等)なセレクトパスの利用がおすすめです。
なおセレクトパス(スイストラベルパスフレックスも同様)で、登山列車の割引なども利用したいという場合は合わせて、スイスハーフフェアカードをお求めになるのがおすすめです。これでパスと関係なくスイス内の交通機関が原則半額となります。それぞれの料金は当社の「パス料金表」もぜひご参照ください。
ぜひ今年のスイスの鉄道旅行はピッタリのパスを選んでエンジョイしてください!
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