パリ北駅からロンドンへのユーロスターに乗車 / Boading Eurostar to London at Paris Nord

24 10月

パリとロンドン間のユーロスターはヨーロッパを代表する高速列車ですが、その乗車のプロセスは他の列車とちょっと異なっていて独特で、列車自体の乗車手続(チケットチェックと荷物チェック)に加えて、EUとイギリス両方の出入国の手続を済ませた上での乗車となります。パリ北駅からの利用の場合は画像のように2Fへ上がっていきます。

上のフロアに上がると国旗などの表示があり、国によって別の列を進んでいくこととなります。

そしてこの後は、まずチケットのチェックがあり、そして荷物のX線検査が終わると、次が出入国検査になります。パリからの場合はまずEUからの出国(出域)手続があり、そしてそれが終わると次はイギリスの入国手続となります。なお今月からはEUの出入国に関してはEESという新しい出入域のシステムが順次導入され、出入国の日時や場所そして顔写真と指紋の登録の手続がマストになります。またイギリスの入国にあたっては事前のETA(渡航認証)の取得が必要となります。なお手続自体は読み取り機などによる自動化が進んできています。

そして乗車手続と出入国の手続が終わるとこうしたロビーに到着します。イギリスの国旗のマークもあり、ようやく列車に乗れるということでちょっとほっとした気持ちになる一瞬です。ここでは作業可能なデスクも並んでいて、WIFIを繋げて簡単な仕事なども可能です。

駅内には1等プレミアの利用客や、頻繁に利用するフリークエントトラベラーなど向けの専用ラウンジも設置されています。

またこうしたタックスリファンドの機械も並んでいますので、パリやEU内でショッピングを楽しんでイギリスに行く場合は、ここでデタックス手続をすることも可能です。

パリ-ロンドン間のユーロスターは大体出発の15~20分前頃からボーディングが開始されます。乗車の案内のアナウンスが入るとこのように乗客の皆さんが乗車口へと向かいます。

なお乗車口は1~10号車用と11~18号車用の2か所に分かれています。タイミングによってはちょっとした行列になります。

乗車口を通り、スロープになっているエスカレーターでプラットフォームに降りていきます。

ホームに降りると、あとは通常の列車同様、車体横の車両番号などを確認しながら、自分の予約した車両に向かいます。

こうして予約した車両に荷物と一緒に乗り込んで、一安心です。パリまでは便にもよりますが2時間15分~30分程度の列車旅になります。1等の車内の食事などのサービスについてはまた次回にご案内します。
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フランス主要駅のちょっとオシャレなチケットゲート! / Ticket gate in French stations

10 10月

前回のリヨン駅からのTGVが到着するパリの駅がリヨン駅です。少々ややこしく聞こえるかもしれませんが、こうしたリヨン方面との間の列車が発着するので、パリのリヨン駅と名付けられています。こうしたパリのリヨン駅やモンパルナス駅などのTGV発着駅や、マルセイユ、ナントなどの主要駅には近年チケットゲート(自動改札)が設置されています。

もともとヨーロッパでは一般的に駅に改札などはなく、そのまま列車に乗車し、車内の検札でチケットチェックを受けるというのが通常ですが、フランスの主要駅では画像のような自動改札の設置が進み、ホームへの入場の際チケットのスキャンや提示が必要となっています。ただそうした設備であってもデザインに手を抜かないのがフランス。なかなか洗練されたオシャレっぽい造形になっています。

チケットゲートの設置にはホーム上の混雑などの混乱の防止などの治安の面と、実際の車内での検札などの省力化などいくつかの理由があるかと思います。イタリアでもローマやミラノなどの駅にはゲートが設置されましたが、それと軌を一にするものとも言えるでしょう。

日本人にとっては乗車前に改札があるというのは当たり前ですので、逆にしっくりくるかもしれませんが、ドイツやスイスなどで列車を乗り慣れていると、乗車前のチケットチェックはやや面倒に感じることもあるかもしれません。

ちなみに下車の際は特にチケットの提示や回収などは一切なく、そのままホームから退出していくこととなります。このあたりは日本の改札とは機能的に違う点です。

フランスの大きめの駅からTGVなどに乗車する場合は、このチケットゲートのことも少し気に留めて、ちょっと時間に余裕を持っておくと安心ですね。

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