ロンドン エリザベス線 ヒースローまでの直通運転開始/ London Elizabeth line-direct to Heathrow

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2022年も残り2ヶ月弱となりましたが、イギリスのロンドンで5月から運行を開始した新鉄道路線のエリザベス線が、いよいよ11/6よりヒースロー空港との直通運転をスタートしました。

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image: tfl.gov.uk

このエリザベス線(クロスレール)はロンドンの東西を結ぶ新たな市内交通の大動脈として建設されてきたもので、中心部(トンネル)のパディントン、ボンドストリート、トッテナムコートロード、リバプールストリートなどを通って、西はレディングやヒースロー空港、東はカナリーワーフといったドックランドエリアやストラットフォードなどとの間を結びます。総延長は100キロ以上で、5月の開業時にはまだ工事が間に合わず、西側のヒースロー空港への区間についてはパディントンで乗り換えが必要でしたが、今回ようやく工事も終わりヒースローへの直通運転が開始となりました。ちなみにボンドストリート駅も開業が遅れ、この直通運転にあわせるように10/24にオープンしています。

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このエリザベス線は全てが新路線というわけではなく、ロンドンの中心部にトンネルで新線を建設し、そのルートに今まで個別に西部や東部で運行していた路線をつなぎ合わせたものと言って良いでしょう。またこのエリザベス線は地下は通るものの、いわゆる地下鉄(アンダーグラウンド/チューブ)とは別で、一応列車の路線になります。パリの地下を走るRERに近いイメージと言っていいかもしれません。

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一般的に利用するケースが多いのはやはり、ロンドン中心部やドックランドエリアでの市内移動や、ロンドン市内とヒースロー間の空港アクセス利用ということになるでしょう。ボンドストリートやトッテナムコートロードはロンドン観光やショッピングの中心地になるピカデリーサーカスやオックスフォードサーカスにも近く、利用頻度の高い駅になりそうです。またアクセスがやや不十分なイメージもある再開発ビジネスエリアのドックランドエリアもこれでかなり行きやすくなると思います。もちろん中心部区間では地下鉄と同様の3~4分おきの高頻度での運行となりますので、利便性も問題ないでしょう。

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また市内中心部とヒースロー空港の間は10~20分おき程度での運転で、所要時間はトッテナムコートロードやボンドストリートとの間で大体40分程度になります。パディントンから15分で到着するヒースローエキスプレスにスピード的には勝てませんが、乗り換えなしでいけるという点で利便性は高いと言えるでしょう。ちなみにヒースロー空港は、セントラル(ターミナル2&3)駅を経由して、ターミナル4駅かターミナル5駅に発着するようになっていますので、ターミナル4や5での利用の場合はちょっと確認した方がいいかもしれません。

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なおエリザベス線はこれで出来上がったというわけではなく、現時点で引き続き北東部のシェンフィールドとの間の路線についてはパディントン止まりとなっており、これも直通となる来年の5月をもって一通り完成となる予定です。(また遅れるかもしれませんが)

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ぜひ今後のロンドン旅行にこのエリザベス線を利用いただければと思います。なおこのエリザベス線はロンドントラベルカードやオイスターカード、そしてブリットレイルパスなどの各種レイルパスでも利用可能ですので、イギリス旅行に幅広くご利用ください。
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