ドイツICE版ペンドリーノのICE-T/ German Tilting train ICE-T
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ドイツのICEには、ご案内してきたようにICE4までいくつかのタイプの車両が使用されていますが、その中でペンドリーノ(車体傾斜)機能が搭載されカーブも高速で走れるように作られた車両がこのICE-Tです。ちなみにICEの後の「T」は車体傾斜を意味するTiltingから来ています。
このICE-Tは、1999年から営業運転を開始され、現在では主に、フランクフルトやニュールンベルクとオーストリア方面を結ぶ路線や、ミュンヘンやフランクフルトとライプチヒやドレスデンの間など、高速新線がメインではないルートで使用されています。最高速はやや控えめの230KPHながら、車体を傾けてカーブの多い路線もスイスイ走ることができるようになっています。
車体デザインは同時期に開発されたICE3と似たスリークなイメージとなっています。ICE3を少しマイルドに草食系にした感じとも言えるかもしれません。赤と白のDBカラーも映えて、なかなか印象的です。
車内も同様に、ICE3に似たドイツらしい質実剛健かつシックなイメージで造られていてとても快適です。また先頭車などにはパノラマシートも設けられ、このパノラマ席を選べば運転手気分で車窓風景を楽しむこともできます。
またもちろん他のICEと同様に列車には食堂車またはバー車両も連結されています。長時間の乗車で、車内でひもじい思いをすることもありません。
今後も、「ガチ」の高速路線はICE3などに任せて、ICE-Tはカーブの多い山岳路線やオーストリアなどへの乗り入れに使用され続ける予定です。ぜひコロナ後のドイツ旅行にこのICE-Tをご利用ください。
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