フランス 高速新線開通でパリとフランス西部がぐっと便利に!/TGV L’Océane

さて先週も書きましたようにあと1か月少々後の7/2よりフランスでパリとボルドー方面などを結ぶ合計500キロ近い高速新線が開通し、パリとフランス西部や南西部との間のTGV移動がぐっと便利になります。
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image : sncf.com

まずパリとボルドーなどフランス南西部を結ぶ南アトランティック線はトゥールとボルドー間のおよそ300キロが一気に開通します。ボルドーはこのあたりのアキテーヌ地方の中心都市で、ワインでも有名ですが、これによってパリとボルドー間は現在より一気に1時間以上短縮されて約2時間で結ばれます。現在は3時間から3時間半ほどですので、かなりのインパクトと言えるでしょう。またこの間の新線上には途中ポアティエとアングレームにも駅が作られ、パリとポアティエとは30分程度早くなって1時間20分程度で、アングレームとは2時間弱で結ばれます。ポアティエから分岐するラロシェルもぐっと便利になります。さらに本数的にもパリ/ボルドー間で大体30分おきの運行になるなど、フランスでは珍しいくらい頻繁に運行される区間となります。

new-tgv image : sncf.com

またさらにこの区間のTGVはボルドーの先のトゥールーズやルルド、バイヨンヌにも運行しますので、これらの街へのアクセスもぐっと改善されます。スペインにも近い大都市のトゥールーズの場合も1時間以上短縮され4時間20分程度でパリから到着するようになり、普通の出張などでも利用できる便利さになります。土曜に観光客の多いルルドやバイヨンヌさらにスペイン方面へのアクセスも便利になります。

sncf time image : sncf.com

パリとレンヌなどを結ぶブルターニュ線もおよそ180キロが新しく開通します。レンヌはモンサンミッシェルの玄関駅として利用客が多いですが、この区間も一気に30分以上短縮され、約1時間半で結ばれることになります。もちろんこのルートでも、レンヌの先にあるカンペールや、ブルターニュ半島の先にあるブレストなどの街もこの新線開通の恩恵を受け、ブレストの場合は現在より1時間近く早くなり所要時間が3時間半ほどとなります。

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なおこのルートのパリの玄関駅は中心部から南西に位置するモンパルナス駅です。駅を中心に高層ビルとして再開発されパリにしては珍しいとなった近代的な駅になります。7月からこの駅もさらににぎやかになりそうです。

PARIS MONT

これからの夏の旅行シーズンに、新線開通で一気に便利になるフランスの西部や南西部へぜひ足を延ばしてみてください。

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フランス 7/2よりボルドー方面とレンヌ方面のTGV が新線開通でスピードアップ!/ TGV Atlantique & Bretagne

さて5月も後半に入りましたが、あと1か月少々の7月2日から、フランスではボルドー方面とレンヌ方面への新しい高速新線が開業し、このエリアのTGVネットワークが大きく変わります。

tgv 2017atlantique (image sncf.com)

7/2から新しく開業するのは上の地図の赤い点線になっている区間で、トゥール⇔ボルドー間(LGV南アトランティック線)と、ルマン⇔レンヌ間(LGVブルターニュ線)になります。距離的にはトゥール/ボルドー間は302キロ、ルマン/レンヌ間は183キロに及び、一気にパリとフランス西部や南西部との間のTGVがスピードアップされます。ザックリ言いますと、この新線開業により現在3時間から3時間半程度かかっているパリとボルドー間は、1時間以上早い最短2時間4分で結ばれます。またパリ/レンヌ間も現在より30分以上短縮されて最短1時間25分となります

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もちろんTGVはネットワークとして運行しますので、このボルドーやレンヌだけでなく、今回の新線のルート上のポアティエやアングレーム、ラヴァル、またその先のトゥールーズやルルド、バイヨン、そしてナント、カンペール、ブレストなど多くの街と、パリやフランス北部とのTGV移動がぐっと便利になります。

new-tgv (image sncf.com)

また画像にあるような新型車両TGV Océaneも本格的な運用が開始され、車内設備などもぐっとグレードアップされ、より快適な移動時間がエンジョイできるようになります。
詳細は下のフランス国鉄(SNCF)のプロモーションビデオ(youtube)も見ていただくとわかりやすいと思います。(フランス語です)

このTGV新線開業についてはまた次回もご案内したいと思います。

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人気のスイスゴールデンパスライン、今月よりチョコレートトレインも運転 / Goldenpass line & Chocolate train

スイスには多くのパノラマルートがありますが、中でもチューリッヒやジュネーブなどから比較的簡単にアクセスでき、かつ本格的なアルプスの風景が楽しめるのがこのゴールデンパスラインです。ゴールデンパスラインはレマン湖沿いのモントルーと観光都市ルツェルンとの間を結び、また途中にユングフラウの玄関口のインターラーケンなど多くのメジャーな観光スポットがあることもその人気を高めているといえるでしょう。

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このゴールデンパスラインは東側のルツェルン/インターラーケンと、西側のインターラーケン/モントルーで分かれていて、それぞれ趣きの違った風景が楽しめます。東側のルツェルン/インターラーケン間は所要時間は2時間ほどで、途中のザルネン湖の美しい青い湖水や、急勾配をラックレールを使って登っていく迫力のブリューニック峠越え、またブリエンツ湖越しのユングフラウの眺望などが楽しめます。

ルツェルンインターラーケン

またインターラーケン/モントルー間は途中のツバイジンメンで乗り換えて大体2時間半くらいの行程となりますが、そのツバイジンメン/モントルー間は、モダンな全席パノラマシートのゴールデンパスパノラマと、オリエントエキスプレス調のレトロ車両のゴールデンパスクラシックが運行され、このゴールデンパスラインでも一番の人気区間と言えるでしょう。またゴールデンパスパノラマの1等の最前列シートのVIP席はクルマのフロントシートのように遮るものなく車窓風景が楽しめます。

クラシック中

そしてそのゴールデンパスラインの名物列車「チョコレートトレイン」も今月5月より今年の運転を開始しました。このチョコレートトレインは列車を利用した1日パッケージツアーで、朝にモントルーをクラシック車両でスタートし、途中のグリュイエールでお城の観光などをした後、バスでブロのチョコレートファクトリーを見学し、また夕方にモントルーに列車で戻ってくるという内容で観光にもグルメにも人気の「列車」となっています。なおこのチョコレートトレインの運転日は、今月と来月までは毎週月~木、ハイシーズンの7月と8月は毎日、そして9月~10月は月/水/木となります。利用の際にはすべて予約制となっていて、もちろんスイストラベルパスやユーレイルパスなどスイスで有効なレイルパスを利用の場合には割引料金の設定もあります。

choco image: goldepass.ch

今シーズンもこのゴールデンパスラインはスイスの定番のパノラマルートとしてぜひおすすめです! 詳細情報などはこちらの当社HPもご覧ください。

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