ナイトジェット クラスとサービス/ Nightjet classes and service
さて前回に引き続き、12月から運転を開始した新夜行列車のナイトジェットですが、そのクラスやカテゴリーなどは大きく言うとは3つに分かれます。
まず1つ目はいわゆる寝台(SLEEPER)です。この寝台車の場合は、1つの部屋に通常3段分のベッドがついていて、その利用人数に応じてシングル、ダブルまたは3人部屋として利用します。室内には洗面台やタオル、リネンも備わっています。車内アメニティーとして、ミネラルウォーター、ウェルカムドリンク(私が利用したときはスパークリングワイン)、スナック類もついています。天井はかなり高く1人や2人であればそれなりにゆったりできると思います。ベッドを3段出しても3人部屋として使うとやや狭い感じはありますが、もちろん1人当たりの料金は利用人数に反比例しますので、一番エコノミーに利用が可能となります。
さらにその中で、シャワーとトイレ付きのデラックス寝台もあります。あまり広いスペースとは言えませんが、トイレとシャワーがついていて、室内で一通りの用を済ませることが可能です。なおデラックス以外の寝台の方用にもちろん車両内に共用のトイレもついています。(なお下の画像のように一応同じ場所に共用シャワーもありますが、少々使いにくいようで、あまり利用する人は見かけない気がします)
2つ目は日本語で簡易寝台とも呼ばれるクシェットです。これはイメージとしては相部屋のドミトリーといった感じになり、2段ベッド×2の4人部屋と3段ベッド×2の6人部屋があります。通常特に男性女性も関係なく利用するかたちになります。一部には女性専用ルームもついていますし、もちろん家族で1部屋を占有することもできます。洗面やトイレは車両について共用のものを使うことになります。(一応ミネラルウォーターはついています) 6人部屋でフルに6人乗車ですとさすがに窮屈な感じはあり、あまりプライバシーも保てませんが、グループやファミリーまた料金重視だけど横になって休みたい方にはお勧めです。
image : oebb.at
そしてもう1つはもちろん一番シンプルな座席車です。通常3人掛けが向かい合わせになった6人部屋(コンパートメント)になっていて、特に治安上も問題はなさそうです。クシェットの3段ベッドと比べれば、むしろスペース感は広い感じはあります。料金優先の方ももちろん短い区間を利用する方など、サクッと気軽に利用するにはいいと思います
image: oebb.at
なお座席車以外のクシェットと寝台には朝食のサービスがついています。寝台の場合は、前回お書きしたようにチョイス式のフルブレックファーストですが、クシェットの場合は簡単にコーヒーとロールパンという感じになります。
なおこのナイトジェットになって、乗務員の対応も以前よりソフトで、ホスピタリティー感も向上しているイメージです。もちろん走行中はこのナイトジェットでもそれなりの揺れや振動などはあり、耳栓は個人的には必需かと思いますが、ちょっと慣れるとあまり気にならなくなってそれなりに結構眠れると思います。
またエクステリアに関しては、新しいNIGHTJETの塗装になっているのは一部の車両のみで、今のところは通常のOBB(オーストリア鉄道)カラーの車両などが混在している感じです。今後は新型車両も導入されるいうこともあって、ナイトジェットカラーに統一されていくのでしょう。
ややざっとした説明になりましたが、今後さらなるサービスアップも期待されるこのナイトジェット。ヨーロッパの列車旅行の際にはぜひお試しください!
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