スイス氷河特急 今週から食事サービス全面再開/ Swiss Glacier Express in 2022

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ここのところヨーロッパでも日本でもコロナのリバウンド状況が見られますが、今のところ行動制限などには至らないようです。感染者数は多いものの、症状はよりマイルドになっていますので、もうそうした制限も必要ないのでしょう。そんなヨーロッパの夏の人気列車と言えばやはり最初に来るのはスイス氷河特急ですが、その氷河特急の食事サービスが今週7/19からようやく全列車で「復活」となりました。

gexp-main
image: glacierexpress.ch

今シーズンは5/25から夏の本格運行をスタートした氷河特急ですが、コロナ明けの旅行ラッシュが急だった影響もあって、氷河特急の人気の目玉の1つである車内のコースランチが、これまでツェルマットとサンモリッツを全区間走行する902/903/904/905便のみでの提供となっていました。それがようやくスタッフなど体制も整って、今週より全便でのフルサービスが再開となったのです。これでどの便でも氷河特急の魅力が満喫できるようになりました。

ZMT

なおこの2年のコロナ期間中に氷河特急は全車両で車内のリニューアルを済ませ、現在は下の画像のよう新デザインのインテリアでより快適に車内の時間を楽しめるようになっています。この画像は2等席のもので席配置自体は今までと同様に2+2列となり、1等はよりゆったりとした2+1列の配置となっています。

gex meal 2cl
image: glacierexpress.ch

また今や氷河特急の新たなイメージリーダーともなっているのが、下の画像にあるハイエンドのサービスが人気のエクセレンスクラスです。このエクセレンスクラスは1+1列の超ゆったりの席配置で、引き続き902/903便に連結されています。

gex meal
image: glacierexpress.ch

氷河特急の今年のサマーシーズンの運行は10/23までとなりますので、ぜひそれまでに3年ぶりのリベンジ旅行として、このスイス氷河特急の列車旅をエンジョイして欲しいと思います。

stm

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ユングフラウヨッホへ最新ゴンドラ「アイガーエクスプレス」で快適アクセス!/ Jungfraujoch by Eiger Express

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

夏の観光シーズンを迎えて、日本からスイスへのお客様もそろそろ戻ってきましたが、そのスイスアルプスでマッターホルン(ツェルマット)と並んで、一番の人気を誇るのがやはりユングフラウです。

wab jung

そのユングフラウでは20年の12月に最新鋭の高速ゴンドラ「アイガーエクスプレス」が開業しました。このアイガーエクスプレスは、従来からのグリンデルワルド駅から1駅インターラーケン側に新しく作られたグリンデルワルドターミナル駅と、アイガー直下にあるアイガーグレッチャー駅の間を直結するゴンドラで、この区間をわずか15分で結びます。続くコロナ禍でなかなか日本人がスイスへ旅行できない状況が続いてきましたので、今年の夏が日本からのお客様にとっては初のお目見えと言ってもいいでしょう。

EIGER
image: jungfrau Railways

このアイガーエクスプレスを使うと、グリンデルワルドからユングフラウヨッホまで、従来からのクライネシャイデック経由での登山鉄道の乗り継ぎと比べて約半分程度のわずか50分ほどで行くことができます。インターラーケンからでも合計約1時間半ほどですので、かなり劇的に便利になったと言えるでしょう。また一方で登山鉄道の運行もそのまま続いていますので、行きはとりあえずアイガーエクスプレスを使って一気にユングフラウヨッホまでアクセスし、帰りはちょっとのんびりムードでクライネシャイデックにて乗り継いで鉄道の旅を楽しむというのが、個人的には一番のお勧めです。ちなみに人気の乗り放題パスのユングフラウVIPパスで、アイガーエクスプレスも通常の登山鉄道もどちらも利用可能です。
なおこうしたチケット類は当社スイスショップよりお求めください!

junmap22
image: jungfrau Railways

なおアイガーエクスプレスは、40秒おきの運行で、1キャビンあたり26人が乗車できますので、ピークシーズンの混雑はかなり緩和されていることでしょう。ぜひ今シーズンは、今まで我慢してきた「リベンジ旅行」ということでスイス、そしてより魅力的になったユングフラウエリアを訪れて欲しいと思います!(詳細情報はこのユングフラウ鉄道のHPもご参照下さい)

grindel2

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スイス氷河特急 今シーズンは5/25から夏の運行をスタート/ Swiss Glacier Express in summer

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ヨーロッパではようやくコロナ関連のいろいろな行動制限も大半が撤廃され、以前の日常が戻りつつあります。日本でも6月からはさらに出入国の規制が緩和されるようで、いよいよ海外旅行も本格再開といった雰囲気ですが、そんな今週5/25からスイスの氷河特急がサマーシーズンの運行を開始しました。

gex22
image: glacierexpress.ch

もともと今年は5/14から夏の本格運行がスタートする予定だったのですが、コロナ関連の混乱もあって10日ほど遅れての開始となりました。運行体制としては下のタイムテーブルのように例年通り、ツェルマット/サンモリッツのフル区間を走る各2便(902/903/904/905)と、部分的に運行するツェルマット/クール間(900/901)とブリーグ/サンモリッツ間(906/907)の各1便ずつの、合計片道あたり各4便の運転となります。ハイエンドのサービスが人気のエクセレンスクラスは引き続き902/903便に連結されます。

gex22t
image: glacierexpress.ch

なお食事サービスに関して、今シーズンは当面、部分運行のツェルマット/クールの便とブリーグ/サンモリッツ間の便については通常のホットミールとしてのフルサービスの提供がなく、簡単なランチボックス的なサービスのみの提供となります。これらの便はあまり長時間乗るお客様が多くないということもありますが、現時点でこれらの便を予定している方はご留意下さい。ちなみにサマーシーズンでの運行は10/23までとなります。

ZMT

徐々に日本でもヨーロッパを含めた海外旅行の機運は高まってきました。この2年半我慢が続きましたが、ぜひ今年こそお出かけになって旅行を楽しんで欲しいと思います。

stm

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スイストラベルパス&フレックスに6日料金が新登場! / New! Swiss Travelpass 6days!!

(スイスの列車チケットについては当社スイスショップよりお求め下さい)

ヨーロッパでは、まだまだオミクロン株が猛威を振るっているものの、症状が軽いのでさほど深刻な状況でもなく、また国によってはそろそろピークアウトの傾向を見せてきていています。イギリスでは今週末から多くの制限を解除するようですが、うまくいけばこの流行が集団免疫につながって早めにコロナ問題も一段落となるのかもしれません。
さてスイスの旅行に一番人気のパスと言えば、スイストラベルパス&フレックスですが、このパスに今年から新たに6日料金が登場となりました。

STS  image: swisstravelsystem.com

昨年までスイストラベルパス&フレックスの日数設定は3日、4日、8日、15日の4段階で、4日と8日でやや日数が開きすぎて、ぴったりの日数がないというケースもありました。ここに6日が増えたおかげで、スイスを1週間少々くらい旅行する場合などぐっと選びやすくなったと思います。ちなみにスイストラベルパスとフレックスの違いはその日数の使い方で、例えば6日パスであればスイストラベルパスは使い始めてからその6日間が有効、フレックスの方は使用開始から1ヶ月の間に6日分をチョイスして使用できるという点になります。フレックスの方がより柔軟に使えますがその分料金はやや高めになります。下がその今月現在の料金表になります。

stp2022

また同時に金額については、まず日数が長めの8日/15日料金については全般的に昨年と比べて10~20%値下げとなりました。スイストラベルパスは、下のマップのように列車だけでなくバスなどの各種交通機関や観光施設にも使えてさらに山岳鉄道もほぼ半額などスイスの旅行全体をカバーしてくれることもあって、その分料金が高め(特に日数が長い場合)の印象がありましたが、今回の値下げで他の国と比べてもそれほどの割高感はなくなったといえるでしょう。またこれに加えて16~25歳のユース料金についてはさらに全般的に15%程度値下げとなっていて、8日/15日料金についてはダブルで計40%程度安くなりました。物価高イメージでスイスを避ける傾向のある若い層にも料金面で訴求しようということでしょう。

STS MAP

今回の6日料金新登場と各料金の値下げでスイストラベルパス/フレックスはかなり使いやすくなったと思います。日本もヨーロッパもコロナの状況はまだ先行きが見える状況ではありませんが、今後うまくいけば旅行の再開は早まるかも知れません。今年の夏にヨーロッパへの旅行が普通に行けるようになった際にはぜひこのスイストラベルパス/フレックスでスイス旅行をフルに満喫して欲しいと思います。

wab jung

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

2021年もありがとうございました!/ 2022 will com soon!

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

2021年ももう残り1週間ほどとなりました。今年も当社を利用いただいた方や当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。少々早めではありますが当社の2021年の営業は本日までとなります。今年は昨年に続き、旅行業にとって厳しい年となりました。コロナの流行は収まったりまた急に流行したりとなかなか先が読めませんが、来年前半にはある程度海外旅行も復活することを期待して今後に望みたいと思います。

なお今のところ来年からの新商品や商品の変更などの情報は余り入ってきていないのですが、人気のスイストラベルパス(フレックスも同様)に1月から新しく6日料金が設定されるようですので、今後料金も含め確認できましたらご案内するように致します。

なお新年の当社の営業は連休明けの11日からになります。2022年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい!

???????????????????????????????

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が12月から運行開始/ Nightjet Amsterdam-Zuerich from Winter

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

前にご案内したパリ/ウィーン便に加えて、来月12月のウィンタースケジュール期間から、夜行列車ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が運行スタートすることとなりました。

NJ

ナイトジェットは、以前のシティナイトラインの路線などを引き継いで2016年に新たに運行をスタートした夜行列車で、それ以来徐々に運行区間の拡大を続け、今年に入ってからは5月にアムステルダム/ミュンヘン/ウィーン便が運行を開始し、そして12月からはパリ/ウィーン便とこのアムステルダム/チューリッヒ便も運行をスタートすることとなりました。なおパリ/ウィーン便は週3便ですが、このアムステルダム/チューリッヒ便はデイリー(毎日)の運行になります。

NJZRHAMS
image: nightjet.com

上がそのスケジュールとなりますが、見てみるとなかなかゆっくりできる時間帯になってるかと思います。またアムステルダムとチューリッヒ間はもちろんですが、そのルート上のバーゼルやユトレヒト発着での利用もできますし、時間帯的にはチューリッヒやバーゼルとドイツのケルンを結ぶ列車としても使えるようになっています。オランダとスイス間にはもちろん、ドイツ北部とスイスまたはオランダとドイツ南部といった区間の移動にも対応可能ですので、わりと幅広く利用できる夜行列車かと思います。

NJ BED

ナイトジェットは区間にもよりますが、プライバシーと設備重視のデラックス個室寝台(1~3人で使用)からベーシックに利用できる座席車まで、その時の旅行コンセプトや人数また予算などに応じて、利用カテゴリーを選ぶことができます。また車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、個室寝台利用の場合は朝食のサービスもついています。

NJ FRUSTUCK

また前もお伝えしたように、来年2022年末までの予定でナイトジェットには、より快適で、プライバシー性を重視した新型の個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)も導入される予定となっています。

NJ NEW
image: nightjet.com

また今後普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

チューリッヒ/ミュンヘン間のECが12月からスピードアップされ3時間半で運行!/ Zuerich-Munich EC(EEC)

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパでは、コロナ流行の影響などで予定通りに行かない区間も多いものの、12/12からの冬スケジュール期間への切り替え時にまたさまざまなダイヤ改正が行われます。前回ご案内したナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始もそうですが、続いての大きなニュースがこのスイスのチューリッヒとドイツのミュンヘン間を走るEC(EEC)のスピードアップになります。

MUC

この区間のECはスイスとドイツの主要都市を結び、観光にもビジネスにも利用の多い人気の列車です。昨年まではずっと従来の客車タイプの車両での運転でしたが、昨年12月にドイツ区間での電化や路線改良に伴って新たに電車タイプのETR610による運行となり、その前より40分短い約4時間での運転となっていました。それが今年の12月からはスイス内の改良も終了し、さらに30分スピードアップされてほぼ3時間半で両都市間を結ぶようになります。下がDB(ドイツ鉄道)から切り抜いたスケジュールのサンプルになります。

zrhmuc
image: www.bahn.de

ルートはオーストリアを含めた3か国にまたがり、途中スイスのチューリッヒ空港やザンクトガレン、オーストリアのブレゲンツ、ドイツのリンダウなどを経由していきます。また便数的には当面現在と同様の各6便の運行が予定されています。チューリッヒ/ミュンヘン間ももちろんですが、さらにチューリッヒ空港からスイス東部や各地への移動、ミュンヘンとドイツ南部やオーストリアなどとの移動にも便利に利用できます。

ETR610 fra

運行車両はフランクフルト/チューリッヒ/ミラノ間やジュネーブ/ミラノ間などでも使用されているETR610ですので、車内の快適さも定評があります。もちろん1等と2等が連結され、食堂車(bord restaurant)も用意されています。(画像は現在運行しているフランクフルト/ミラノ間のものになります)

ETR610

なおリンダウは、以前はボーデン湖の島内の旧市街にある中央駅の発着で、ベネチアのように列車が橋の上を走って島内に入り、車窓からボーデン湖の風景が楽しめたのですが、昨年の路線改良の際に陸側に新駅のReutin駅ができて、以来このECもReutin駅発着となっています。(旧中央駅もInsel駅に改称) 車窓の楽しみが少し減ってはしまいましたが、それもあって大幅なスピードアップが可能となりぐっと便利になったと言えるでしょう。

lindau

今後コロナ明けでヨーロッパへの通常の渡航が可能となり、スイスとドイツを旅行される場合は、さらに便利になるこのECもぜひ利用して欲しいと思います。ただ直近での利用の際は、ドイツではFFPマスクの着用がマストでまた各国の入国には特別ルールがあるなどいろいろな制約がありますので、よく確認されるのがベターでしょう。
なおこれ以外にも多くの区間で12月からスケジュール改正などがありますので、また今後このブログにて情報をご案内していきたいと思います。

ZRH

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スイスのパノラマ列車がハイシーズンに向け本格運行を再開中/ Swiss Panoramic trains resuming

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ヨーロッパではイギリスなどまだコロナ対策に苦慮している国も一部ありますが、ワクチン接種が拡まったこともあって大半の国では感染状況も収まってきており、サッカーのEURO2000やテニスのウィンブルドンも開催されているように各国で段階的に制限の緩和が進められています。こうした中、スイスでも直近の夏のハイシーズンに向け、パノラマ列車や登山鉄道の運行も通常に戻ってきつつあります。

ex class
image: glacierexpress.ch

スイスの代表的な観光列車の氷河特急は5/8から今シーズンの運転を再開しましたが、その後6/8から最上級クラスのエクセレントクラスがサービス再開され、そして今月1日からツェルマットとサンモリッツ間で1日あたりの便数が各2便ずつに増便されました。まだフル運行ではないもののようやくサマーシーズンの運転になった感じです。

gex21tt
image: glacierexpress.ch

また氷河特急と並ぶ人気列車のベルニナ特急も先週末の7/3より増便され本格的なサマーシーズンの運行開始となりました。ベルニナバスも今年の運行も開始し、ようやく列車&バスの周遊も可能となっています。
bex

人気の登山鉄道のユングフラウ鉄道については、昨年12月にグリンデルワルドとアイガーグレッチャーを直結する高速ロープウェイアイガーエキスプレスが新たに開業し、ユングフラウヨッホへのアプローチがぐっと便利になっています。昨夏までのようにクライネシャイデックなどで乗り継ぎのために長く待たされるということも、もうなさそうです。

eiger ex
image: jungfrau.ch

日本からヨーロッパへの一般的な渡航はワクチンの普及次第では、早ければオリンピックの後くらいから徐々にスタートしていくように思います。早くこうしたスイス旅行などがまた楽しめるようになって欲しいですね。

Gri-firs

なお当ブログは、再来週が海の日などの休日のため、次回の更新は7/30の予定です。オリンピックもいよいよ始まりますね。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ヨーロッパ内の国際列車や観光列車などの運行が徐々に再開中/European trains & services resuming

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ワクチン普及のおかげか、または夏を迎えて気温も上がってきたせいか、ヨーロッパでは(日本でもそうですが)、ほぼどの国でもコロナ感染が収まる方向になってきました。新規陽性者数は多くの国で、大体ピーク時の10%程度で落ち着いている感じです。こうした状況もあって、直近の夏の旅行シーズンに向け、徐々にヨーロッパの各鉄道会社も、今までかなり制限されてきた国際列車や観光列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。

ERS

例えば前回にも書きましたように先月の24日からオーストリアを中心に、ドイツ、スイス、イタリアなどを結んでいる国際夜行列車のナイトジェットも各区間での運転を再開しています。あわせて新路線のアムステルダム便も運行を開始しました。

NJ mil

またロンドン/パリ間では片道1便(1往復)のみの運行が続けられてきたユーロスターも、ようやく先日増便され、まだ少ないものの1日2便での運転となっています。なおユーロスターは急激な売上減少から一時資金面の問題も心配されていましたが、それも先月にファイナンスの話がまとまり、当面の運行には支障がなくなっています。またタリスも徐々に増便され、現時点ではパリ/ブリュッセルで、1日片道あたり6便程度、パリ/アムステルダムで4便程度が運行されるようになっています。

Thalys

また観光関連の列車では、今週よりスイスでの飲食に関する制限の緩和に伴い、氷河特急の最上級クラスのエクセレンスクラスも営業を再開しました。またフランスでは、数年前に一時廃止となった、パリとニースを結ぶ夜行列車も5月下旬に運行を開始しています。これは最近の環境意識の高まりによるところもあり、運行初日にはフランスの首相が乗車したことでも話題になりました。以前はル・トランブルーという由緒ある人気列車(日本のブルートレインのモデルとなった)として運行していましたので、今後また夜行列車の利用がメジャーになることに期待したいところです。

nice

世界的に感染が収束に向かって、徐々にコロナ明けも見えてきました。今後また日本とヨーロッパとの一般的な渡航が再開されたら、ぜひこうした列車を利用して旅行を楽しんで欲しいと思います。

ERS LON

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

国際夜行列車ナイトジェットが5月24日から運行再開!アムステルダムにも乗り入れ開始!! /Nightjet Amsterdam

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

日本でもワクチン接種が先週くらいから急速に進んできましたが、もともと感染の度合いが厳しかったヨーロッパでは既にワクチンがかなり普及し、そのかいあってか、ようやく大体どの国でも感染が収まる方向になってきました。これもあって、ヨーロッパの各鉄道会社もこれからの夏の旅行シーズンに向け、徐々に列車運行や各種のサービスを再開してきています。そして今週の5/24からオーストリアを中心に運行する夜行列車のナイトジェットの国際便もようやく各区間での運転を再開しています。

NJ

ナイトジェットは、オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間を結んでいて、ウィーン/チューリッヒやミュンヘン/ローマなど多くの人気路線がありますが、この5月から新たに加わったのがオランダのアムステルダムとミュンヘンやウィーンをそれぞれ結ぶ便です。(ミュンヘン発着便はインスブルックが出発/終着駅になります) もともとはもっと早めの予定でしたが、コロナの影響で先送りとなって、ようやく今月からの運行開始となりました。

AMS

ミュンヘン便もウィーン便もデイリーでの運行で、アムステルダムと途中のニュールンベルク間は併結されての運行となります。所要時間はウィーン便ではやや長めになるものの、いずれも夜に乗車して寝ている間に移動し朝に到着しますので、特に大きな時間のムダということもなく、効率的に移動できるといえるでしょう。車内の寝台設備は快適ですし、簡単な食事などを取ることも可能です。

NJ INSIDE

NJ DINNER

ヨーロッパの夜行列車は数年前までは、スピードアップされる昼間の高速列車や、拡大を続けるLCCエアラインや格安長距離バスなどに押され、その運行区間や便数を縮小してきましたが、ここ数年環境意識の高まりとともに、地球に優しい移動手段として、徐々に復活を見せてきています。その流れもあって、ナイトジェットも、昨年にはブリュッセル便、そして今年はこのアムステルダム便と、その運行ネットワークを拡げてきています。

obbnj image: nightjet.com

また今後、このナイトジェットには来年2022年中には、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)などが特徴的な新型車両も導入される予定となっています。コロナ明けとなったら、ぜひこのナイトジェットで、便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しみたいと思います。

NJ-Sleeper
image: nightjet.com

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで