ドイツのミュンヘン/シュトゥットガルト間のウルム周辺の高速新線が12月に開業 /New highspeed line in Germany

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ウクライナでの戦争はこう着状態で少々長引きそうな雰囲気ですが、こうしている間にヨーロッパではコロナの流行は続いてはいるもののやや落ち着いてきて、イギリスやフランス、ドイツなど主要国では多くの行動制限がほぼ撤廃されるようになりました。早く日本からの旅行がフツーにできるようになって欲しいものですが、そうした中以前よりドイツ南部で建設が進められてきたウルム周辺の高速新線が今年12月に開業することとなりました。

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今回開業するのはドイツの主要路線の1つであるシュトゥットガルト/ミュンヘン間の内の、シュトゥットガルトの東のヴェンドリンゲン(Wendlingen)とウルムの間のおよそ59キロになります。既に先月より既にICE車両による試運転も開始されていて、今回年内12月(冬スケジュール改定時)の開業がアナウンスされました。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

そして開業後、この区間はICEなどにより最高時速250kmで運行され、シュトゥットガルトとウルムやミュンヘンの間の所要時間が25分程度短縮されることとなっています。現在シュトゥットガルトとウルム間の所要時間は1時間弱、ミュンヘンまでの場合は2時間少々になりますが、これが開業後はウルムまでの場合で30分を切ることとなります。このあたりはビジネス客を中心に日本からの旅行者も多い区間ですので、かなりのメリットになるでしょう。

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今後はさらに2025年開業の予定で、今回の新線区間につながるシュトゥットガルト周辺の新線も建設が進められています。このシュトゥットガルト周辺の新線計画(名称S21)は、新しい中央駅や空港駅の建設も含めた大きなプロジェクトで、これが完成するとさらに西側の高速線ともつながり、シュトゥットガルト一帯の列車利用は大きく変わることとなります。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

さらにこのルートはドイツ内のみではなく、パリとストラスブール、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ウィーン、ブダペストを結ぶ大きなヨーロッパ内の列車ネットワークの一部ともなっています。今後計画が進めばドイツ内はもちろん、フランス、オーストリア、ハンガリーなどを含め、ヨーロッパの列車利用がより便利で快適になりそうです。ヨーロッパの列車の将来に期待しましょう!

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ドイツ ICEの新型車両「ICE3neo」が初公開!年内に運転開始!!/ ICE3neo newly introduced!

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ヨーロッパでは、相変わらずオミクロン株の流行が続いていますが、イギリスやスイス、デンマークなど行動制限の緩和もどんどん進められてきています。これから春になってくれば今度こそコロナ問題も収束へ向かうのかもしれません。

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image: inside.bahn.de

そんな中先週の2/1に、ドイツの高速列車ICEの新型車両ICE3neo(ICE3-408系)がベルリンで初公開されました。このICE3neoはICEの現在のフラッグシップ車両であるICE3の改良版で、 メーカーのジーメンスではVelaroと呼ばれるタイプの車両になります。上の画像でもわかるようにパリとの間のICEで使用されているICE3-407や、ユーロスターに採用されたe320(VelaroD)と見た目はほぼ同じで、もともとのICE3をややエネルギッシュにしてちょっとICE4に寄せたとデザインと言えるかもしれません。

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mage: inside.bahn.de

また最高営業運転速度は今までどおり320KPHで、画像でも見れますが従来のICE3よりも座席の設備や車内照明がさらに改良され、荷物スペースも拡大し、バリアフリー性も向上するなど、より快適で便利な利用ができるようになっているとのことです。

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この新型のICE3neoはドイツICEの主力車両の1つとして今後2026年までに30編成が導入される予定で、まずは今年2022年末のウィンタースケジュール時期から、ミュンヘン、フランクフルト、ケルン、デュッセルドルフなどを結ぶ路線で運転がスタートする予定となっています。

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またヨーロッパへの旅行が再開され、ドイツが旅行できるようになった際にはこうしたICEやICなどの列車をぜひ利用して欲しいと思います。

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2021年もありがとうございました!/ 2022 will com soon!

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2021年ももう残り1週間ほどとなりました。今年も当社を利用いただいた方や当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。少々早めではありますが当社の2021年の営業は本日までとなります。今年は昨年に続き、旅行業にとって厳しい年となりました。コロナの流行は収まったりまた急に流行したりとなかなか先が読めませんが、来年前半にはある程度海外旅行も復活することを期待して今後に望みたいと思います。

なお今のところ来年からの新商品や商品の変更などの情報は余り入ってきていないのですが、人気のスイストラベルパス(フレックスも同様)に1月から新しく6日料金が設定されるようですので、今後料金も含め確認できましたらご案内するように致します。

なお新年の当社の営業は連休明けの11日からになります。2022年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい!

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ウィーンとフランクフルトをボーデン湖ルートで結ぶレイルジェットが今月から運行開始/ Railjet via Bodensee

(レイルジェットの手配については当社ユーリンクにご依頼下さい)

今年も早いもので残り半月あまりとなりましたが、その今週末12/12の冬スケジュール時期からオーストリアのウィーンとドイツのフランクフルト間を、途中インスブルックやボーデン湖沿いのリンダウやフリードリッヒスハーフェンそしてウルムなどを経由して結ぶレイルジェットが新しく運行を開始します。レイルジェットはご存知のようにオーストリア鉄道(OEBB)の高速列車です。

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下にOEBBからのマップを貼りましたが、ご覧になって分かるようにルートとしてはウィーンとフランクフルトを直結するためのものではなく、もともとオーストリアを東西に結ぶレイルジェット(ウィーン/ブレゲンツ間)に、さらにボーデン湖沿いを経由してフランクフルトまでの区間をつなげたような経路になっています。全区間をそのまま乗車すると12時間近く(ウィーン空港駅発着の場合は12時間以上)かかりますので、この列車でウィーンとフランクフルト間を乗り続ける人はほぼいないでしょうが、ボーデン湖沿いのフリードリッヒスハーフェンやリンダウなどと、フランクフルトやシュトゥットゥガルトなどドイツ主要都市との間や、インスブルックなどオーストリア東部とのアクセスにはとても便利な列車となっています。

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そもそもこのルートでの運行はドイツのウルムとフリードリッヒスハーフェンの区間が電化されたことも理由だそうです。フランクフルトにオーストリアの高速列車であるレイルジェットが乗り入れるのはこれが初めてですので、その点ではエポックメイキングかもしれません。ちなみにリンダウは以前にも紹介した新駅のReutin(ロイティン)駅発着となります。

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なおレイルジェットは、ゆったりとしたシートとドリンクなどのプラスサービスが売りの「ビジネスクラス」(特等にあたる)と従来からの1等2等の3クラスから座席を選べるのもアドバンテージの1つです。またドイツのICEなどと同様に、座席予約がマストでなく、パスや乗車券のみでも利用できますので、自由旅行の方には利用しやすい列車と言えるでしょう。

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ヨーロッパが以前のように旅行できるようになるのは来年からになりそうですが、今後また再開されましたら、ぜひこのレイルジェットを利用してオーストリアやドイツなどの列車旅を楽しんで頂きたいと思います。

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ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が12月から運行開始/ Nightjet Amsterdam-Zuerich from Winter

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前にご案内したパリ/ウィーン便に加えて、来月12月のウィンタースケジュール期間から、夜行列車ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が運行スタートすることとなりました。

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ナイトジェットは、以前のシティナイトラインの路線などを引き継いで2016年に新たに運行をスタートした夜行列車で、それ以来徐々に運行区間の拡大を続け、今年に入ってからは5月にアムステルダム/ミュンヘン/ウィーン便が運行を開始し、そして12月からはパリ/ウィーン便とこのアムステルダム/チューリッヒ便も運行をスタートすることとなりました。なおパリ/ウィーン便は週3便ですが、このアムステルダム/チューリッヒ便はデイリー(毎日)の運行になります。

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image: nightjet.com

上がそのスケジュールとなりますが、見てみるとなかなかゆっくりできる時間帯になってるかと思います。またアムステルダムとチューリッヒ間はもちろんですが、そのルート上のバーゼルやユトレヒト発着での利用もできますし、時間帯的にはチューリッヒやバーゼルとドイツのケルンを結ぶ列車としても使えるようになっています。オランダとスイス間にはもちろん、ドイツ北部とスイスまたはオランダとドイツ南部といった区間の移動にも対応可能ですので、わりと幅広く利用できる夜行列車かと思います。

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ナイトジェットは区間にもよりますが、プライバシーと設備重視のデラックス個室寝台(1~3人で使用)からベーシックに利用できる座席車まで、その時の旅行コンセプトや人数また予算などに応じて、利用カテゴリーを選ぶことができます。また車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、個室寝台利用の場合は朝食のサービスもついています。

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また前もお伝えしたように、来年2022年末までの予定でナイトジェットには、より快適で、プライバシー性を重視した新型の個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)も導入される予定となっています。

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image: nightjet.com

また今後普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

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ベルリン/ケルンのICEが12月からノンストップ最短3時間台で運転開始/ New ICE-Sprinter Berlin/Koeln

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お伝えしているようにヨーロッパでは12/12からの冬スケジュールに切り替え時に今年も多くのダイヤ改正が行われますが、前回のチューリッヒ/ミュンヘンに続いて、新たにスピードアップが行われるのがベルリン/ケルン間です。

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首都ベルリンとライン地方の中心都市ケルンを結ぶ主要路線として、この区間にはドイツの高速列車ICEが多く運行しており、現在は速い便でも大体所要時間が4時間半くらいなのですが、この12月からは快速版ICEのICEスプリンターが運転を開始し、最速の便では4時間を切る3時間台で運行するようになります。

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image: www.bahn.de

上に貼ったのが、DB(ドイツ鉄道)のHPから切り取ったこの区間の便の、冬スケジュールからのスケジュールのサンプルになります。このICEはもともとボン発でケルンを経由してベルリンに向かいますが、ケルンの中央駅(HBF)を6:18に出てからベルリンのSpandau駅に着くまではノンストップで、終着のベルリン中央駅(HBF)には3時間54分後の10:12の到着となります。このルートのICEは通常は途中のハノーバーなどに停車するのですが、途中停車駅をなくしたこともあって、大幅な所要時間の短縮が可能となっています。やはり3時間台になればイメージ的にもぐっと近くなり、今後利用する人がさらに増えてくるでしょう。

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なおこうしたICEの車両には現在、最高運転速度320KPHを誇るフラッグシップのICE3と、エコ仕様でオールラウンダーのICE4が主に使用されています。どちらにしても車内の快適さには問題がありませんし、WIFIも装備され、食堂車(bord restaurant)も連結されています。ゆったりしたシートでは仕事をしたり食事をしたりと車内の時間を有効に使うことができます。

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ようやくコロナ流行も世界的に落ち着いてきており、今後近日中にはヨーロッパへの通常の渡航が可能になりそうです。その際ドイツを旅行される場合はさらに便利になるこうしたICEもぜひ利用して欲しいと思います

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チューリッヒ/ミュンヘン間のECが12月からスピードアップされ3時間半で運行!/ Zuerich-Munich EC(EEC)

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ヨーロッパでは、コロナ流行の影響などで予定通りに行かない区間も多いものの、12/12からの冬スケジュール期間への切り替え時にまたさまざまなダイヤ改正が行われます。前回ご案内したナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始もそうですが、続いての大きなニュースがこのスイスのチューリッヒとドイツのミュンヘン間を走るEC(EEC)のスピードアップになります。

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この区間のECはスイスとドイツの主要都市を結び、観光にもビジネスにも利用の多い人気の列車です。昨年まではずっと従来の客車タイプの車両での運転でしたが、昨年12月にドイツ区間での電化や路線改良に伴って新たに電車タイプのETR610による運行となり、その前より40分短い約4時間での運転となっていました。それが今年の12月からはスイス内の改良も終了し、さらに30分スピードアップされてほぼ3時間半で両都市間を結ぶようになります。下がDB(ドイツ鉄道)から切り抜いたスケジュールのサンプルになります。

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image: www.bahn.de

ルートはオーストリアを含めた3か国にまたがり、途中スイスのチューリッヒ空港やザンクトガレン、オーストリアのブレゲンツ、ドイツのリンダウなどを経由していきます。また便数的には当面現在と同様の各6便の運行が予定されています。チューリッヒ/ミュンヘン間ももちろんですが、さらにチューリッヒ空港からスイス東部や各地への移動、ミュンヘンとドイツ南部やオーストリアなどとの移動にも便利に利用できます。

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運行車両はフランクフルト/チューリッヒ/ミラノ間やジュネーブ/ミラノ間などでも使用されているETR610ですので、車内の快適さも定評があります。もちろん1等と2等が連結され、食堂車(bord restaurant)も用意されています。(画像は現在運行しているフランクフルト/ミラノ間のものになります)

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なおリンダウは、以前はボーデン湖の島内の旧市街にある中央駅の発着で、ベネチアのように列車が橋の上を走って島内に入り、車窓からボーデン湖の風景が楽しめたのですが、昨年の路線改良の際に陸側に新駅のReutin駅ができて、以来このECもReutin駅発着となっています。(旧中央駅もInsel駅に改称) 車窓の楽しみが少し減ってはしまいましたが、それもあって大幅なスピードアップが可能となりぐっと便利になったと言えるでしょう。

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今後コロナ明けでヨーロッパへの通常の渡航が可能となり、スイスとドイツを旅行される場合は、さらに便利になるこのECもぜひ利用して欲しいと思います。ただ直近での利用の際は、ドイツではFFPマスクの着用がマストでまた各国の入国には特別ルールがあるなどいろいろな制約がありますので、よく確認されるのがベターでしょう。
なおこれ以外にも多くの区間で12月からスケジュール改正などがありますので、また今後このブログにて情報をご案内していきたいと思います。

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12月より夜行列車ナイトジェットがパリ⇔ウィーン間の運転開始/Nightjet runs to Paris from Dec

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日本でもヨーロッパでもワクチンの普及などもあってようやくコロナの流行は収束に向かってきましたが、そんな中で今週ナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始が発表されました。

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ナイトジェットは、2016年に以前のシティナイトラインなどの路線を引き継いでスタートした夜行列車で、現在オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間も結んでおり、12/13のウィンタースケジュール期間からはパリ/ウィーン間も運行することとなります。

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スケジュールは下のようになっており、当面の運行はそれぞれ週3便となります。距離が長いため所要時間もそれなりに長めにはなりますが、夜に乗車し寝ている間に移動して朝に到着となりますので利便性も高いですし、パリとウィーンというヨーロッパの2大人気都市を乗り換えなしで結びますから、かなりの人気路線になるように思います。

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image: nightjet.com

もちろん車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、利用クラスによっては料金に朝食も含まれます。なおパリの駅はストラスブールやミュンヘン方面への列車が発着する東駅(Est)で、スケジュール的にパリとミュンヘン間の夜行移動にも利用可能となっています。

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ちなみにこのパリ/ウィーン間には2007年に廃止(運行短縮)されるまで「オリエントエクスプレス」という夜行列車(豪華列車のオリエント急行とは別)が走っていて、それから見ると14年ぶりの復活と言えます。ヨーロッパの夜行列車は少し前まで、昼間の高速列車やLCCエアラインまた格安長距離バスなどに押され、全般的に運行を縮小させてきましたが、ここ数年来は環境意識の高まりとともに「グリーン」な移動手段として徐々に復活を見せてきています。その流れに乗ってナイトジェットも昨年からネットワークを拡げており、今回のパリ/ウィーン便に続いて、今年末か来年初頭にはチューリッヒ/アムステルダム便の運行開始も予定されています。

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image: nightjet.com

また今後このナイトジェットには来年2022年中に、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)を備えた新型車両も導入される予定となっています。来年以降になるかもしれませんがコロナも明けてまた普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

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ヨーロッパ内の国際列車や観光列車などの運行が徐々に再開中/European trains & services resuming

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ワクチン普及のおかげか、または夏を迎えて気温も上がってきたせいか、ヨーロッパでは(日本でもそうですが)、ほぼどの国でもコロナ感染が収まる方向になってきました。新規陽性者数は多くの国で、大体ピーク時の10%程度で落ち着いている感じです。こうした状況もあって、直近の夏の旅行シーズンに向け、徐々にヨーロッパの各鉄道会社も、今までかなり制限されてきた国際列車や観光列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。

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例えば前回にも書きましたように先月の24日からオーストリアを中心に、ドイツ、スイス、イタリアなどを結んでいる国際夜行列車のナイトジェットも各区間での運転を再開しています。あわせて新路線のアムステルダム便も運行を開始しました。

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またロンドン/パリ間では片道1便(1往復)のみの運行が続けられてきたユーロスターも、ようやく先日増便され、まだ少ないものの1日2便での運転となっています。なおユーロスターは急激な売上減少から一時資金面の問題も心配されていましたが、それも先月にファイナンスの話がまとまり、当面の運行には支障がなくなっています。またタリスも徐々に増便され、現時点ではパリ/ブリュッセルで、1日片道あたり6便程度、パリ/アムステルダムで4便程度が運行されるようになっています。

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また観光関連の列車では、今週よりスイスでの飲食に関する制限の緩和に伴い、氷河特急の最上級クラスのエクセレンスクラスも営業を再開しました。またフランスでは、数年前に一時廃止となった、パリとニースを結ぶ夜行列車も5月下旬に運行を開始しています。これは最近の環境意識の高まりによるところもあり、運行初日にはフランスの首相が乗車したことでも話題になりました。以前はル・トランブルーという由緒ある人気列車(日本のブルートレインのモデルとなった)として運行していましたので、今後また夜行列車の利用がメジャーになることに期待したいところです。

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世界的に感染が収束に向かって、徐々にコロナ明けも見えてきました。今後また日本とヨーロッパとの一般的な渡航が再開されたら、ぜひこうした列車を利用して旅行を楽しんで欲しいと思います。

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国際夜行列車ナイトジェットが5月24日から運行再開!アムステルダムにも乗り入れ開始!! /Nightjet Amsterdam

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日本でもワクチン接種が先週くらいから急速に進んできましたが、もともと感染の度合いが厳しかったヨーロッパでは既にワクチンがかなり普及し、そのかいあってか、ようやく大体どの国でも感染が収まる方向になってきました。これもあって、ヨーロッパの各鉄道会社もこれからの夏の旅行シーズンに向け、徐々に列車運行や各種のサービスを再開してきています。そして今週の5/24からオーストリアを中心に運行する夜行列車のナイトジェットの国際便もようやく各区間での運転を再開しています。

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ナイトジェットは、オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間を結んでいて、ウィーン/チューリッヒやミュンヘン/ローマなど多くの人気路線がありますが、この5月から新たに加わったのがオランダのアムステルダムとミュンヘンやウィーンをそれぞれ結ぶ便です。(ミュンヘン発着便はインスブルックが出発/終着駅になります) もともとはもっと早めの予定でしたが、コロナの影響で先送りとなって、ようやく今月からの運行開始となりました。

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ミュンヘン便もウィーン便もデイリーでの運行で、アムステルダムと途中のニュールンベルク間は併結されての運行となります。所要時間はウィーン便ではやや長めになるものの、いずれも夜に乗車して寝ている間に移動し朝に到着しますので、特に大きな時間のムダということもなく、効率的に移動できるといえるでしょう。車内の寝台設備は快適ですし、簡単な食事などを取ることも可能です。

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ヨーロッパの夜行列車は数年前までは、スピードアップされる昼間の高速列車や、拡大を続けるLCCエアラインや格安長距離バスなどに押され、その運行区間や便数を縮小してきましたが、ここ数年環境意識の高まりとともに、地球に優しい移動手段として、徐々に復活を見せてきています。その流れもあって、ナイトジェットも、昨年にはブリュッセル便、そして今年はこのアムステルダム便と、その運行ネットワークを拡げてきています。

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また今後、このナイトジェットには来年2022年中には、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)などが特徴的な新型車両も導入される予定となっています。コロナ明けとなったら、ぜひこのナイトジェットで、便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しみたいと思います。

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image: nightjet.com

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