「ユーロスター」と「タリス」が合併へ! / Eurostar & Thalys to be merged

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパ内を走る国際高速列車として有名なユーロスターとタリスですが、以前よりこの両者の間で進められてきた合併計画が、先月末に欧州委員会で承認され、いよいよ統合に進んでいくことが確定となりました。

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この合併計画はコロナ前の2019年に「グリーンスピードプロジェクト」としてスタートしましたが、この直後にコロナ流行の影響を受け、旅客急減やユーロスターの資金難などにより計画も一時休止の状態となっていました。これが昨年後半頃にようやくコロナの状況がやや落ち着き、旅客数もそれなりに戻って再度前進し、今回の欧州委員会の承認に至ったわけです。

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ユーロスターは現在イギリス、フランス、ベルギー、オランダで、タリスはフランス、ベルギー、オランダ、ドイツで運行しており、ネットワーク自体もかなり共通しています。またどちらも元々フランス国鉄SNCFが中心になって運行されており、株式の過半も所有していますので、なるべくしてなるといった印象もあります。

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なお統合のスケジュールはまだ確定ではないようですが、合併後はユーロスター社としてブリュッセルに本部がおかれる予定で、そして2024年頃には現在のタリスの名称も変更される見通しとなっています。今後、実際に統合が進めば、5カ国を運行する高速列車としてネットワークが拡大し、チケットや情報の共通化や乗り継ぎの利便性向上なども進められ、利用者側にとっても今まで以上に便利になるでしょう。

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ヨーロッパ内では列車運行の自由化(オープンアクセス化)が進められ、他国の鉄道会社が別の国の路線の運行に参入することが一般的になりつつあります。ユーロスターの運行するロンドン/パリ間でも、スペイン国鉄(RENFE)のAVEが参入を計画しており、またドイツ鉄道(DB)も機会をうかがっています。もちろんLCCを含む航空会社との競合も含め、今後こうした競争によりヨーロッパの高速列車ネットワークがさらに発展していくことに期待したいと思います。

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ドイツのミュンヘン/シュトゥットガルト間のウルム周辺の高速新線が12月に開業 /New highspeed line in Germany

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ウクライナでの戦争はこう着状態で少々長引きそうな雰囲気ですが、こうしている間にヨーロッパではコロナの流行は続いてはいるもののやや落ち着いてきて、イギリスやフランス、ドイツなど主要国では多くの行動制限がほぼ撤廃されるようになりました。早く日本からの旅行がフツーにできるようになって欲しいものですが、そうした中以前よりドイツ南部で建設が進められてきたウルム周辺の高速新線が今年12月に開業することとなりました。

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今回開業するのはドイツの主要路線の1つであるシュトゥットガルト/ミュンヘン間の内の、シュトゥットガルトの東のヴェンドリンゲン(Wendlingen)とウルムの間のおよそ59キロになります。既に先月より既にICE車両による試運転も開始されていて、今回年内12月(冬スケジュール改定時)の開業がアナウンスされました。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

そして開業後、この区間はICEなどにより最高時速250kmで運行され、シュトゥットガルトとウルムやミュンヘンの間の所要時間が25分程度短縮されることとなっています。現在シュトゥットガルトとウルム間の所要時間は1時間弱、ミュンヘンまでの場合は2時間少々になりますが、これが開業後はウルムまでの場合で30分を切ることとなります。このあたりはビジネス客を中心に日本からの旅行者も多い区間ですので、かなりのメリットになるでしょう。

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今後はさらに2025年開業の予定で、今回の新線区間につながるシュトゥットガルト周辺の新線も建設が進められています。このシュトゥットガルト周辺の新線計画(名称S21)は、新しい中央駅や空港駅の建設も含めた大きなプロジェクトで、これが完成するとさらに西側の高速線ともつながり、シュトゥットガルト一帯の列車利用は大きく変わることとなります。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

さらにこのルートはドイツ内のみではなく、パリとストラスブール、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ウィーン、ブダペストを結ぶ大きなヨーロッパ内の列車ネットワークの一部ともなっています。今後計画が進めばドイツ内はもちろん、フランス、オーストリア、ハンガリーなどを含め、ヨーロッパの列車利用がより便利で快適になりそうです。ヨーロッパの列車の将来に期待しましょう!

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イタリアのフレッチャロッサが12月よりミラノ/パリ間の運行を開始中!/ Frecciarossa Milan-Paris

(Fロッサについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

2月も後半に入りましたが、以前から運行が計画されてきたミラノとパリ間のフレッチャロッサがついに昨年の12月から運転をスタートしています。フレッチャロッサはもともとこの区間で2020年の開業が予定されていましたが、コロナなどの関係もあって1年少々遅れての運行開始となりました。

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image: trenitalia.com

このミラノ⇔パリ間のフレッチャロッサは、途中イタリアのトリノや、フランスのリヨンやシャンベリーなどを経由して1日各2便運行し、パリ/ミラノ間を約6時間半~7時間程度、パリ/トリノを約4時間40分程度、リヨン/ミラノを約4時間20分程度でそれぞれ結びます。この区間には以前よりフランスのTGVが運転されていて、所要時間的には概ね同じくらいか便によってややフレッチャロッサが早いかといったところです。ミラノ/パリ間の所要時間はいずれにしてもやや長めですが、途中の国境付近では山々の車窓風景も楽しめてそれほど退屈はしないように思います。

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また車両には新型のフレッチャロッサ1000(ETR400)が使用されています。さすがイタリアンデザインといったイメージのダイナミックな外観は文句なくカッコいいと思いますし、また車内は通常の1等(ビジネス)と2等(スタンダード)、特等にあたるエグゼクティブの3クラスとなっていて、快適な移動が楽しめるようになっています。特にエグゼクティブクラスは超ゆったりの1+1列の2列配置になっていて、多少長めの時間の乗車でもリラックスできると思います。(なお下の画像は1+2列配置の1等になります)

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フランス側(SNCF)のTGVに対してイタリア側(トレンイタリア)は長らく夜行列車(Thello)を運行させてきましたが、この夜行はコロナ禍の昨年に運行が終了となりました。そしてそのリベンジ(?)も含めて、今回トレンイタリアはこの区間にフレッチャロッサで再参入し、TGVとのガチンコの競争をスタートさせたわけです。今後もこのライバル関係から、イタリア/フランス間の列車利用がさらに便利になることを期待しましょう。(ちなみにミラノの発着駅はフレッチャロッサは中央駅で、TGVはポルタガリバルディ駅になります。TGVはややイタリア側から冷たくされているのかもしれませんね)

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そろそろヨーロッパではコロナの規制も緩和が進んできました。日本からの一般の旅行がいつ再開されるかはまだ見通しが立ちませんが、旅行ができるようになった際にはぜひまたヨーロッパ内での鉄道旅を楽しんで欲しいと思います。

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ユーロスター 先月より顔認証によるチェックインサービス「スマートチェック」の導入が開始

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ヨーロッパでは、オミクロン株の流行で感染者が各国で1日10万単位となっていますが、症状が軽いのでそれほど深刻な状況にはなっていないようです。うまくいけばこの流行が集団免疫につながって、これからコロナ問題も一段落となるのかもしれません。
そんなヨーロッパを代表する国際列車のユーロスターのロンドンセントパンクラス駅で先月から新しく顔スキャンののみでチェックインが完了するサービスの「スマートチェック」のテスト導入がスタートしました。

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image: eurostar.com

これは最新の顔認証技術を活用し、利用客が事前にスマートフォンによりチェックインの手続きを行い、駅では専用レーンでの顔のスキャン(2回)のみでチケットの確認とイギリスからの出入国の手続きがいずれも完了するというものになります。現時点ではセントパンクラス駅から利用する際のみのサービスになりますが、特に駅スタッフとやり取りすることなく、コンタクトレス(非接触)で全部の乗車前の手続が完了するわけです。もちろん航空券などでも事前にスマホなどでチェックインを済ませておくというのは既に一般的ですが、このユーロスターのシステムの場合はさらに出入国の手続きまでできてしまうのが画期的なところです、

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なお当面この「スマートチェック」はビジネスプレミアクラス(1等ノーマル)などの利用客のみが対象となります。現時点ではテスト使用しているという段階ですので、今後この取り組みがうまく行けばビジネスプレミアだけでなくそれ以外のスタンダードプレミア(通常1等)やスタンダード(2等)のお客様にも拡大していくのだと思われます。

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どんどん新技術により、ヨーロッパでの列車の利用も便利になっています。このコロナの状況が収束して早くヨーロッパへの旅行が以前のように楽しめるようになって欲しいものです。

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2021年もありがとうございました!/ 2022 will com soon!

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2021年ももう残り1週間ほどとなりました。今年も当社を利用いただいた方や当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。少々早めではありますが当社の2021年の営業は本日までとなります。今年は昨年に続き、旅行業にとって厳しい年となりました。コロナの流行は収まったりまた急に流行したりとなかなか先が読めませんが、来年前半にはある程度海外旅行も復活することを期待して今後に望みたいと思います。

なお今のところ来年からの新商品や商品の変更などの情報は余り入ってきていないのですが、人気のスイストラベルパス(フレックスも同様)に1月から新しく6日料金が設定されるようですので、今後料金も含め確認できましたらご案内するように致します。

なお新年の当社の営業は連休明けの11日からになります。2022年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい!

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12月より夜行列車ナイトジェットがパリ⇔ウィーン間の運転開始/Nightjet runs to Paris from Dec

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日本でもヨーロッパでもワクチンの普及などもあってようやくコロナの流行は収束に向かってきましたが、そんな中で今週ナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始が発表されました。

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ナイトジェットは、2016年に以前のシティナイトラインなどの路線を引き継いでスタートした夜行列車で、現在オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間も結んでおり、12/13のウィンタースケジュール期間からはパリ/ウィーン間も運行することとなります。

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スケジュールは下のようになっており、当面の運行はそれぞれ週3便となります。距離が長いため所要時間もそれなりに長めにはなりますが、夜に乗車し寝ている間に移動して朝に到着となりますので利便性も高いですし、パリとウィーンというヨーロッパの2大人気都市を乗り換えなしで結びますから、かなりの人気路線になるように思います。

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image: nightjet.com

もちろん車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、利用クラスによっては料金に朝食も含まれます。なおパリの駅はストラスブールやミュンヘン方面への列車が発着する東駅(Est)で、スケジュール的にパリとミュンヘン間の夜行移動にも利用可能となっています。

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ちなみにこのパリ/ウィーン間には2007年に廃止(運行短縮)されるまで「オリエントエクスプレス」という夜行列車(豪華列車のオリエント急行とは別)が走っていて、それから見ると14年ぶりの復活と言えます。ヨーロッパの夜行列車は少し前まで、昼間の高速列車やLCCエアラインまた格安長距離バスなどに押され、全般的に運行を縮小させてきましたが、ここ数年来は環境意識の高まりとともに「グリーン」な移動手段として徐々に復活を見せてきています。その流れに乗ってナイトジェットも昨年からネットワークを拡げており、今回のパリ/ウィーン便に続いて、今年末か来年初頭にはチューリッヒ/アムステルダム便の運行開始も予定されています。

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image: nightjet.com

また今後このナイトジェットには来年2022年中に、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)を備えた新型車両も導入される予定となっています。来年以降になるかもしれませんがコロナも明けてまた普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

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フランスやイタリアでTGVなど列車利用でのワクチンパスの提示が義務化/ Vaccine pass in France & Italy

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ヨーロッパでは、国や地域によって感染状況に違いはあるものの、ワクチンが普及したこともあって全体的にどの国でも各種制限の緩和と社会経済活動の回復の方向で進めていて、各鉄道会社も運行の正常化へ向け、増便やサービスの再開を進めています。そんな中でフランスは8月から、イタリアではこの9月から長距離列車の利用の際にそれぞれの「ワクチンパス」(ワクチン証明)の提示が義務付けられました。

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フランスでは自国向けにワクチンの接種情報などが記録された「衛生パス(pass sanitaire/ health pass)」が発行されていて、8/9よりTGVやIntercityなどの長距離列車利用の際にはこの衛生パスの提示が必要となっています。日本など外国からの旅行者用の現地での外国旅行者向けの衛生パスのオンライン上での発行もスタートしていますので、当面これからフランス旅行でTGVなどを利用する方は取得しておくのが安全でしょう。ちなみにTERなど近距離用の列車にはこの衛生パスは必要ありません。

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image: oui.sncf

またイタリアでも同様に自国向けワクチンパスの「グリーンパス」が発行されていて、この9/1からフレッチャロッサやIC、イタロといった長距離列車の利用の際にはこの提示が必要となりました。イタリアに関しては、一応グリーンパスそのものではなくても同等のワクチン証明としての日本のワクチン証明書でも利用可能かとは思いますが、直近で利用の方は一応よく確認するのが安全でしょう。またフランスと同様、ローカル列車などの短距離列車の利用の際には提示は必要ありません。

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image: trenitalia.com

こうしたいわゆるワクチンパスポートの活用は、これにより安全性を担保しながら各種の社会活動や経済活動を正常化させるためのポジティブな施策で歓迎すべきことだと思います。近日中に日本のワクチン接種証明もデジタル化されQRコードで表示可能となり、こうしたヨーロッパなどの各国各エリアのワクチンパスと相互利用ができるようになるかと思います。早くヨーロッパを始め海外との渡航が正常化して、以前のように普通に旅行が楽しめる状態に戻って欲しいものです。

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ユーロスター ロンドン⇔パリ線など来月9月から増便へ / Eurostar service will increase

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ヨーロッパでは、変異株の影響もあって感染状況は国やエリアなどによって一進一退というところですが、ワクチンの普及もあり大体どの国でも社会経済活動回復の方向へ舵を切ってきています。これを受けて列車についても徐々に運行再開となる便が多くなってきており、イギリスとフランスやベルギーなどを結ぶユーロスターも9月からまた増便が予定されています。

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一時ユーロスターはロンドン/パリ間とロンドン/ブリュッセル間でそれぞれ1日各1便ずつと最低限の運行本数となり、資金面で経営的にも少々追い込まれていたようですが、今年の春頃からはヨーロッパでのワクチンの普及に伴って、徐々に運行を再開してきました。そしてようやくこの9月(の6日)からは日にもよりますが、ロンドン/パリ間ではおおむね1日各5便、ブリュッセルとの間は各3便となり、ブリュッセル便の内1~2便はさらにアムステルダムとの間での運行となります。

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なお当面ユーロスターの利用に際しては、やはり原則ワクチン接種証明か直近の陰性証明が必要で、またどの国からどの国へ利用するのか、もともとの居住国はどこで、この前はどの国に滞在していたかなどによって、必要な書類や手続、また自主隔離の要否などが異なってきます。もし利用の場合にはユーロスターのHP等でよく確認された方が良いかと思います。

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さまざまな制限はまだ当分残るものの、各国でいわゆるワクチンパスポートの利用も進んできて、徐々にヨーロッパ内でも列車も含め各国の国内外で移動が活発化してきています。日本もワクチン普及が進んできていますので、早く海外との渡航が正常化して、以前のように旅行が楽しめるようになって欲しいものです。

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ヨーロッパ内の国際列車や観光列車などの運行が徐々に再開中/European trains & services resuming

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ワクチン普及のおかげか、または夏を迎えて気温も上がってきたせいか、ヨーロッパでは(日本でもそうですが)、ほぼどの国でもコロナ感染が収まる方向になってきました。新規陽性者数は多くの国で、大体ピーク時の10%程度で落ち着いている感じです。こうした状況もあって、直近の夏の旅行シーズンに向け、徐々にヨーロッパの各鉄道会社も、今までかなり制限されてきた国際列車や観光列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。

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例えば前回にも書きましたように先月の24日からオーストリアを中心に、ドイツ、スイス、イタリアなどを結んでいる国際夜行列車のナイトジェットも各区間での運転を再開しています。あわせて新路線のアムステルダム便も運行を開始しました。

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またロンドン/パリ間では片道1便(1往復)のみの運行が続けられてきたユーロスターも、ようやく先日増便され、まだ少ないものの1日2便での運転となっています。なおユーロスターは急激な売上減少から一時資金面の問題も心配されていましたが、それも先月にファイナンスの話がまとまり、当面の運行には支障がなくなっています。またタリスも徐々に増便され、現時点ではパリ/ブリュッセルで、1日片道あたり6便程度、パリ/アムステルダムで4便程度が運行されるようになっています。

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また観光関連の列車では、今週よりスイスでの飲食に関する制限の緩和に伴い、氷河特急の最上級クラスのエクセレンスクラスも営業を再開しました。またフランスでは、数年前に一時廃止となった、パリとニースを結ぶ夜行列車も5月下旬に運行を開始しています。これは最近の環境意識の高まりによるところもあり、運行初日にはフランスの首相が乗車したことでも話題になりました。以前はル・トランブルーという由緒ある人気列車(日本のブルートレインのモデルとなった)として運行していましたので、今後また夜行列車の利用がメジャーになることに期待したいところです。

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世界的に感染が収束に向かって、徐々にコロナ明けも見えてきました。今後また日本とヨーロッパとの一般的な渡航が再開されたら、ぜひこうした列車を利用して旅行を楽しんで欲しいと思います。

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ヨーロッパの各種レイルパスがほぼEチケット対応となりました!/ European railpasses now ‘E-ticketable’

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3月に入って陽射しも日に日に暖かくなってきました。一進一退はあるものの日本でもヨーロッパを含む海外でも徐々にコロナの状況も改善を見せてきていて、春以降の海外旅行への期待も高まりつつありますが、そんな間に各種ユーレイルパスなどヨーロッパのレイルパスはほぼEチケットでの利用が可能となっています。
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今までユーロスターやTGVなど区間チケットに関しては列車や国ごとに、従来の紙チケットからEチケット化が進展してきていましたが、レイルパスに関しては区間を自由に使えることや車内等でのチェックなどの点から余りEチケット対応が進んできませんでした。それが昨年くらいからスイストラベルパスやイギリスの各種ブリットレイルパスを初めとして各パスのEチケット化が進み、現在ではグローバルパスや国別パスなどの各種ユーレイルパスを含め、ほぼ全てのレイルパスがEチケットでの利用ができるようになりました。

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パスのフォーマットについては、単純にPDF化されたEチケットタイプのものもありますし、モバイルパスといった名称でアプリ上で表示させるものなど、パスの種類によって異なっています。また有効日が固定される連続タイプのパスは余り問題ありませんが、一定期間中に利用日を選んで利用するフレキシータイプのパスは日にちの選択には注意です。

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image: britrail.net

こうしたEチケット化により、パスを旅行中になくした、または持ってくるのを忘れたといったこともなくなりますので、その点も利用者には便利と言えるでしょう。一方で旅行中にスマートフォン(またはタブレット等)をなくしてしまったり、またはバッテリー切れや電波が届かなくなるといった事態なども当然あり得ますので、紙でも印刷しておくなどその時の対処法もパスの種類に応じてよく確認しておくことも安心につながるでしょう。

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image: eurail.com

もちろん従来からの紙タイプのレイルパスも合わせて販売が続けられますし、一部のパスや料金タイプによっては紙タイプのフォーマットのみの場合もあります。いずれにしても利用の際は希望に合わせて選んでいただくのがいいでしょう。ぜひこのコロナ明けのヨーロッパ旅行にはレイルパスで列車を使って旅行を楽しんで欲しいと思います。

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