ユーロスター 現時点での運転や利用の状況は?/ Eurostar how operated now?

13 11月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

直近でヨーロッパでは残念ながら新型コロナ感染が再拡大し、先月末や今月初め頃から各国でロックダウンや外出制限など各種の対策が強化されてきています。その影響で、ヨーロッパを代表する国際列車のユーロスターも運行こそ続いているものの、実際の乗車にはいろいろ制限なども出てきていますので、現時点でのその概ねの状況をご案内しておきましょう。(なおユーロスターの運行国のフランスとベルギーそしてイギリスのロンドンを含むイングランドではロックダウンが実施され、オランダでもセミロックダウン状態にあります)

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image: eurostar.com

まず運転便数については、現時点ではロンドン/パリ線で1日各1便、ロンドン/ブリュッセル/アムステルダム線で1日各1便と、それぞれミニマムの本数に減便されています。またイギリスのアッシュフォードやエッブスフリート、またフランスのカレーやマルヌラバレ(ユーロディズニー)には当面発着しなくなっています。

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また出入国の手続に関して、イギリスへの利用の場合は旅行日程や滞在地等を記した書類(passenger locator form)を提出する必要があり、また到着後14日間の自主隔離が求められています。フランスへの利用の際にはフランス内で旅行が可能な証明書(Travel Exemption Certificate)の所持が最終的に必要となります。ベルギーへの場合はイギリスと同様にまた滞在地などを記したPassenger Locator Formの提出が必要となります。またオランダへの場合は到着後10日間の自主隔離が求められています。

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実際の乗車の際はマスクの着用が必要で、また駅や車内ではソーシャルディスタンスの維持が求められます。また出発前や到着後についても時間に余裕を持つことが推奨されています。

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現時点ではこのようにいろいろな制限がありますが、もし直近で利用される場合にはこうした点に気をつけてください。いずれにしても早く以前の状況に戻って、自由にヨーロッパ内を列車で旅行できる日が来て欲しいと思います。

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ユーロスター アムステルダム⇒ロンドン便がいよいよ10/26から運行開始/ Eurostar Amsterdam⇒London from 26Oct

2 10月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

昨日から10月に入りましたが、その今月の26日よりオランダのアムステルダムとイギリスのロンドンを結ぶユーロスターがいよいよ運行スタートとなります。

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イギリスとオランダ間のユーロスターは2018年の運転開始以来、ロンドン⇒アムステルダム便のみの変則的な運行が続いてきました。これは、乗車駅にてチケットや荷物のチェック、出国手続さらに到着国の入国手続まで行うというユーロスターの特徴的な乗車システムのためで、オランダではそうしたチェックインやパスポートコントロールができる設備の設置等がなかなか進まず、出発便の運行ができなかったのですが、これがようやく今月にはそれが可能となり、アムステルダム⇒ロンドン便も運行開始の運びとなったということです。

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ともかくもこれで両方向での通常の運行がスタートとなり、オランダとイギリス間の移動はぐっと便利になります。この区間のユーロスターは当面1日2便で、途中ブリュッセルなどを経由し、アムステルダム⇒ロンドンを約4時間少々で、またロッテルダム⇒ロンドンを約3時間半で結びます。このあたりはビジネスでの利用も非常に多い区間ですので、仕事で行かれる方にも朗報となるでしょう。

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ただ現在のところ、ヨーロッパでの新型コロナウイルスの感染再拡大により、ユーロスターで、ヨーロッパ大陸側からイギリスへ入国する場合には、到着日から14日間の自主隔離が必要となっています。これが10/26の時点まで続くかどうかは分かりませんが、もし利用の際はよく情報を確認する必要があるでしょう。またウイルスの状況等によってはまた運行開始自体も今後変更となる可能性もありますので、いずれにしても利用の場合にはこちらのユーロスターのHP等でよくご確認ください。

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ともかくも今後ユーロスター利用はさらに便利になります。またヨーロッパへの一般的な渡航が再開となりましたらぜひご利用ください。

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イギリスでも主力車両として活躍するペンドリーノClass390/ Pendolino in UK

7 8月

(イギリスのブリットレイルパスなどについては当社ユーリンクHPよりお求め下さい)

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以前にイギリスの高速車両として日立製のClass800を紹介しましたが、それより前からイギリス内で導入されてきたのがこのイタリアのペンドリーノ系のClass390です。

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このClass390は2002年に当時のヴァージントレインズにより、ロンドンとバーミンガムやマンチェスター、グラスゴーなどを結ぶ主要幹線の西海岸線で導入が開始され、現在は運行会社は変わったもののそれがそのまま運行が続けられています。見た目にはなかなか愛嬌のあるスタイリングともいえるでしょう。

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このClass390は、営業上の最高速度が200キロとなかなかの俊足を誇り、またペンドリーノの名の通りカーブでも早く走行できるように車体傾斜装置が付いています。あまり高速新線の整備が進んでいないイギリスの国内路線にはマッチしていると言えます。

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車内は他のヨーロッパの国々と同様、1等は1+2列の3列配置、2等は2+2列の4列配置となっています。また1等にはイギリスの伝統で、ドリンクや時間帯によって食事などの車内サービスがあります。

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現在イギリスでは高速新線の建設も進められており、今後さらに列車の利用が便利で快適になりそうです。イギリスは他のヨーロッパ諸国と比べてもなかなか新型コロナの影響が収まりませんが、アフターコロナのイギリス旅行にはぜひ列車をご利用下さい。

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イギリス 日立製の新型高速車両 クラス800 / UK class800 by Hitachi

26 6月

(イギリスのブリットレイルパスなどについては当社ユーリンクHPよりお求め下さい)

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6月も下旬に入り、日本でもヨーロッパ各国でも経済活動が徐々に再開してきていますが、今回はイギリスの高速車両です。イギリスは、他のヨーロッパ大陸の国々と比べて高速列車の発達が遅れてきましたが、そんなイギリス内で2017年より導入が開始となったのがこのクラス800です。

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クラス800は日本の日立製作所によって開発された新型車両(製造はイギリス内)で、初めにロンドンとバースやブリストルなどとの間の西方面の路線(グレートウエスタン社)で運行をスタートし、さらに昨年からは「AZUMA」のネーミングで、主要幹線の東海岸線(ロンドン/エジンバラなど)でも運転を開始しています。

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最高時速は、イギリスの線路事情に合わせて200キロ程度と控えめですが、以前のIC225などと比べると快適性や経済性などはぐっとアップしています。こうした日本ベースの車両が採用されるのは日本人としてはうれしい限りで、今後さらに他の幹線区間でも導入が進む予定となっています。

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なおロンドンとマンチェスターやグラスゴーなどを結ぶ西海岸線では、ヴァージントレインズ以来のペンドリーノ車両(クラス390)が運行されており、当面イギリス内の高速列車はこのクラス800とペンドリーノが担っていくこととなります。また今後ロンドンとバーミンガムなどを結ぶ高速新線(HS2)が開業すればさらに最高時速300キロクラスの高速車両も導入されるでしょう。

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こうした新車両の導入でイギリスでの列車利用がさらに便利で快適になっていますので、ぜひこれからもイギリス内の移動には列車をご利用下さい。

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ヨーロッパ大陸と英国を結ぶ人気のユーロスターの新型車両 e320/ Eurostar e320

17 4月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

相変わらずヨーロッパも日本もウイルス問題の先が見えない状況ですが、ロンドンとパリやブリュッセルそして最近ではアムステルダムとの間も結んでいる高速列車ユーロスターの新しい主力車両(2015年運転開始)がこのe320です。

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初代のe300がTGVをベースにした車両だったのに対し、こちらはドイツのICE3と同系列の車両でその名の通り最高運転時速320キロを誇ります。また車内はよりゆったりした配置になり、車内にはWIFIも備わって、さらに快適な移動が楽しめるようになっています。

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またクラスは2等(スタンダード)と1等車両とに分かれていますが、1等には通常の1等(スタンダードプレミア)に加え、ラウンジ利用などプラスのサービス付きのビジネスプレミアも設定され、幅広いニーズに対応できるようになっています。また1等は下のような食事のサービス付(画像はスタンダードプレミア)になります。

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また今後旅行が以前のようにできるようになったら、ぜひこのユーロスターでヨーロッパ内を旅行して欲しいと思います。

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ヨーロッパでの列車利用は少なくとも今月末まで難しい状況に。。 /European trains impacted by virus problem

4 4月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

引き続き新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、残念ながら日本から海外へ旅行する方は現在ほぼいらっしゃらない状況となっていますが、その日本以上に状況が深刻なヨーロッパ各国ではもちろん列車の運行にも大きな影響が出ています。

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イタリアをはじめスペインやフランスでは外出の禁止など移動の制限が行われ、TGVなどの高速列車も一応運行自体はあるものの、最低限の一部のみでの運行となっています。またそれ以外のドイツやイギリスなどの国々でも、列車の運行は続けれられていますが、概ね通常よりもかなり減便され、また正当な理由がない利用は原則としてできなくなっています。また各国間の国際列車に関してはユーロスターなども含め、ごく一部の便での運行かまたはほぼ全面的に運休となっております。

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いずれの国や区間でも4月末頃までは少なくともこうした運行状況が続く予定となっていて、5月以降の運行についてはまた今月中に見通しが出されるかと思います。今後の連休時期や夏頃のヨーロッパの旅行については、そのアナウンスなどを確認してプランニングしていただくのがいいと思います。なおユーレイルのHPには旅行者向けの各国の運行の情報も載っていますので参考になると思います。

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ぜひこのウイルス騒ぎが収まった後にはまたヨーロッパの列車旅行を楽しんで欲しいと思います。

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各種ユーレイルパス割引キャンペーン中 今月末まで10~15%オフ/ Eurailpass campaign March 2020

14 3月

(各種ユーレイルパスについては当社ユーリンクHPまたはウェブショップ)よりお求め下さい

今月は新型コロナウィルスの影響で海外旅行のお客様もかなり少なくなっていますが、そんな3月中の購入を対象とした、各種ユーレイルパスの割引キャンペーンがスタートとなっています。
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今回のキャンペーンは内容的には、グローバルパスと各国の国別パス(一部を除く)について、一律で1等に関しては15%、2等については10%割引となるもので、通常の大人料金だけでなく、ユースやシニア料金などの割引料金にも適用となります。1等と2等で割引率に差がありますので、1等ですとより有利ですし、シニアなどの方はダブルでお得と言えます。

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例えばグローバルパスの一番ベーシックな4日の場合、当社の通常料金で現在1等大人¥43300のところが¥36900(2等4日は¥32500が¥29300)になりますし、また国別パスですと、例えばオーストリアの1等3日で¥25900が¥22100(2等3日は¥19400が¥17500)となるなど、かなりのお得感と言えるでしょう。

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なお今回のキャンペーンは今月末までの購入分が対象となりますが、ただスカンジナビアパス、デンマークパス、スウェーデンパス、フィンランドパス、ノルウェーパスといった北欧のパスはキャンペーンの対象外となります。またフランスパスについても1日/2日/7日料金には適用となりませんので、利用の際はよくご確認ください。加えて、このキャンペーンは、ユーレイル関連のパス(ユーレイルの名前が付くパス)が対象のため、スイストラベルパスやドイツのジャーマンレイルパス、またイギリスの各種ブリットレイルパスなどには割引はありません。(ブリットレイルパスについては別の15%割引キャンペーンが今月末まで実施されます)

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またキャンペーン商品のため、購入後の変更やキャンセル等は一切できませんので、確実に旅行が決まってからのお求めが安心かと思います。ただパスは発券日から最大で12ヶ月程度後まで利用可能ですので、今後のゴールデンウィークやさらに夏休みなどのご旅行に使うことも可能です。

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現在海外旅行はこうした状況ではありますが、ぜひ今回のキャンペーンをうまく利用してヨーロッパ旅行をお得に楽しんで欲しいと思います。

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ユーロスターのアムステルダム⇒ロンドン便がついに4/30から運行スタート/ Eurostar Amsterdam to London

15 2月

(ユーロスターについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

ユーロトンネルを通ってイギリスとフランスやベルギーを結ぶ人気のユーロスターですが、延期されてきたオランダのアムステルダムからロンドンへの便がついに4/30より運行を開始することとなりました。

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ロンドンからアムステルダム行きのユーロスターの運行は2018年にスタートしていたのですが、その一方アムステルダムからの便の運転がなかなか始まらなかったのは、ユーロスターの独自のチェックインシステムのためと言っていいでしょう。乗られた方は分かるかと思いますが、ユーロスターは、基本的にどの駅から乗車する場合でも、乗車時にチケットのチェックや荷物のチェック、そして出国だけでなく到着国の入国の手続などを全て済ませるシステムになっています。(イギリスはシェンゲン協定に入っていないため大陸ヨーロッパの国々との間にはきっちりした出入国の管理が行われています) 

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これはこれでとても便利なのですが、逆に言いますと、乗車駅にそうした出入国の設備や関連のスタッフなどがないと、ユーロスターを出発させることができないのです。これがやっとアムステルダムで設置のめどが立ち、今回4月末から運行開始に相成ったわけです。

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こうした経過を経て運行を開始するこのアムステルダム/ロンドン間のユーロスターは、下のタイムテーブルにもありますように当面朝7:48発と夕方18:48発の1日2便となります。オランダとイギリスは時差が1時間ありますので、所要時間としてはおよそ4時間10分ほどで、列車で移動するのに便利なちょうどいい時間と言えるでしょう。ブリュッセルで30分ほど停車時間があってやや長めになりますが、街の中心から中心を結ぶのでトータルで見て時間のロスが少なく、また天候などの影響も受けづらく運転が安定していますから、充分飛行機と比べても選ぶ理由はあると思います。

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(image: eurostar.com)

そして5/18からはオランダの経済の中心地とも言えるロッテルダムからの乗車も可能となり、その後はさらに1日あたり3便または4便程度への増便も予定されています。そうなれば利用の機会がぐっと増え、観光旅行の方もビジネス利用にもさらに便利になります。またちなみに先月末でイギリスはEUを離脱しましたが、利用に当って直接その影響は当面ありませんし、日本からの旅行客にとっては昨年からイギリス側の入国が自動ゲートを通れるようになって、むしろユーロスターは以前より利用しやすくなってると言えるでしょう。

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ぜひ今後もオランダなど大陸ヨーロッパの国々とイギリスの旅行にはこのユーロスターをご利用ください。車内も快適ですし、1等には引き続き食事のサービスもついていますので!

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ロンドン 空港アクセス ヒースローエキスプレスとTfLレイル / Heathrow Express and TfLRail

25 1月

(ヒースローエキスプレスやオイスターカードについては 当社ウェブショップ よりお求め下さい。)

今回も先週に引き続いてイギリス情報です。ヒースロー空港はイギリス最大なのはもちろん、世界でも有数の規模を誇る大空港ですが、このヒースロー空港とロンドン市内を結ぶアクセス列車がヒースローエキスプレスとTfLレイルです。どちらも市内中心部パディントン駅とヒースロー空港間を結んでいます。

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まずヒースローエキスプレスの方はもちろん特急的な列車で、パディントンと空港間をわずか15~20分で結びます。1998年に運行を開始した時は、それまで地下鉄やバスで1時間近くかかっていただけにその早さに驚いたものです。ヒースローエキスプレスは、空港専用列車として途中ノンストップで運行し、荷物置き場も広く取られた専用車両が使用されているなど、空港利用者に便利に作られています。

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所要時間が短いこともあって座席予約はありませんが、通常の2等だけでなく、1等も連結されていて、より快適な移動が可能(席配置は1+2列で新聞や雑誌などのサービス付き)となっています。なお2等は通常と同様の2+2列で、一般的な利用であれば2等でも特には問題ないと思います。

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また一方のTfLレイルについては、以前ヒースローコネクトとして運転されていた列車で、それがTfL(ロンドン交通局)の運行下に入り、この名前となっています。(TfLレイルはこの区間のみの運行ではないので、正確にはTfLレイルのヒースロー線と言っていいでしょう) この列車の場合は途中停車駅が何駅かあり、所要時間もおよそ30分程度になります。また使用車両も通常の2等のみの近郊列車タイプで、空港と関係ない一般のお客さんも利用しますが、その分ヒースローエキスプレスよりはかなり安めの料金となり、オイスターカードやロンドントラベルカードで一般の電車として利用が可能です。

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どちらも15分おき程度で頻繁に運行され長く待たされることもありませんので、料金と便利さとの比較でこのヒースローエキスプレスとTfLレイルどちらを選んで頂いてもいいと思います。またブリットレイルパスでいずれも利用可能ですが、その場合はヒースローエキスプレスを選んだ方がもちろん便利でしょう。オイスターカードやロンドントラベルカードをお持ちならTfLレイルの利用が料金的にはかなり有利になります。

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また空港側については、ヒースローエキスプレスは空港セントラル駅(ターミナル2/3)とターミナル5駅の2ヶ所に、TfLレイルの場合はセントラル駅とターミナル4に停車します。利用するターミナルでどちらを利用するか選んでもいいかもしれません。(セントラル駅とターミナル4やターミナル5の間は無料で利用可能で、空港ターミナル間の移動用に使うことができます)

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なお利用の際はどちらも日本の電車と同様に乗車時も降車時も自動改札を通ることとなります。以前ヒースローエキスプレスは改札がなくそのままホームに入場し乗車することができましたが、このTfLの本格運転開始に伴って、どちらを利用したかチェックするためと思われますが、パディントンでも空港でも自動改札を通ることとなりました。

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ぜひヒースロー空港とロンドン市内の移動にはこのヒースローエキスプレスやTfLレイルを利用ください。ちなみにTfLレイルは今後さらにエリザベス線(クロスレイル)として運行区間が東に伸びて、トッテナムコートロードなどの中心部を通って、ロンドン東部とつながることになっていますので、それが開通するとさらにTfLレイルを利用する方も増えてくるでしょう。またさらにカジュアルに安く移動したい場合にはもちろん地下鉄ピカデリーラインもお勧めです。

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イギリス 西海岸線 12月からヴァージントレインに代わってアヴァンティ社が運行中!/ UK Avanti Westcoast

18 1月

(イギリスでお使いになれるブリットレイルパスについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

イギリスで、ロンドンとバーミンガムやマンチェスター、リバプール、湖水地方、グラスゴーなどを結ぶ西海岸線(West coast mail line)は、ロンドンとエジンバラなどを結ぶ東海岸線などと並んで、旅行客の利用も多いまさに主要路線ですが、この区間の列車運行が先月より今までのヴァージントレインズ社から新会社の「アヴァンティウエストコースト」社へと切り替わりました。

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image: www.avantiwestcoast.co.uk

イギリスの列車運行の契約は他の国とは違ってやや独特で、それぞれの路線ごとの運行権(フランチャイズ)を入札などにより5~10年程度の期間で契約するシステムとなっていて、今回はその契約の更新によりヴァージントレインズからアヴァンティによる運行になったのです。

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今のところ(1月上旬現在)現地ではまだ列車のエクステリアの変更などはまだ間に合わないようで、西海岸線は今までの上の画像のようなヴァージンカラーから塗装を落として下のような真っ白の車体での運行となっています。車内には次の画像のように一応AVANTIのロゴの入ったヘッドレストカバーなども付いていて、新体制による運行になったことを感じさせます。

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なおスケジュールや各種のサービス等は当面今までのヴァージントレインズと変わらず、以前に手配したチケットでのそのまま利用可能です。ですのでこれから利用する方も特に運行会社が変わったなどは意識することなく乗車できます。また今後はさらにこうした上の画像のペンドリーノ車両のリニューアルや、新型の日立製車両の導入も進められ、さらに便利で快適な利用ができるようになる予定です。

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このアヴァンティは、イギリス内外で列車など各種の交通機関を運営するファーストグループと、イタリアの国鉄に相当するトレンイタリアとのパートナーシップで運営されています。このトレンイタリアによるイギリス進出も少々話題になりましたが、この西海岸線で多く使用されるこうしたペンドリーノ車両はもともとイタリアで開発されたものですので、そのあたりも今回のフランチャイズ契約の理由の1つにはあるでしょう。また今後イギリス内でもHS2という本格的な高速新線が開業する予定で、その点も見据えてそうした高速列車運行のノウハウを多く持つトレンイタリアとタッグを組んだとも言えるでしょう。

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一方のヴァージントレインズの方は、これにより列車運行事業から当面撤退(東海岸線の運行も2017年で終了)となりました。音楽や航空会社で知られるヴァージングループの鉄道事業として、1997年の参入以来多くの話題を提供してくれたヴァージントレインズですので、この状況は少々さびしい気もしますが、この列車運行事業から締め出されたわけではなく、今後別の路線などでまた復活する可能性もあるようです。

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イギリスの列車は今後もいろいろ変わっていきそうです。さらに便利になることに期待しましょう。

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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで