イタリアに戻ってきたETR700 フレッチャロッサで活躍中!/ ETR700 for Frecciarossa

イタリアのJRにあたるトレンイタリアの看板列車と言えばフレッチャロッサですが、そのフレッチャロッサとして使用されている高速車両の1つがこのETR700になります。 ETR700は 現在ミラノとベネチアやアンコーナのなど間の路線で主に使用されています。

ちょっと丸っこくユーモラスなイメージですが、この車両は実はもともとイタリアのメーカー のアンサルドブレダ がオランダの高速列車フィーラ用に製造した車両(V250)でした。ただこれがオランダの気候条件に対応できておらず、結局ほぼ使用されずにイタリアに買い戻され、現在はフレッチャロッサなどの車両としてカムバックしています。

もともと10年くらい前にデビューした車両ですが、フレッチャロッサでの使用に合わせて、リニューアルされて、WIFIなども装備されています。

上の画像は1等席になりますが、車内も他のETR1000やETR500準じた内装となっており、デザインの国イタリアらしくグレーのカラーリングもなかなかシックな雰囲気です。

なおこれはどのフレッチャロッサでも同様ですが、1等(BUSINESS)または2等プレミアムを利用した場合はこうしたドリンクやお菓子類のサービスがあります。フレッチャロッサのイメージカラーのレッドを強調したデザインもあって、気分も上がります。

なおこのETR700は見た目はカワイイ雰囲気ですが、最高時速は250キロを誇り、専用の高速新線以外であれば十分なスピード性能を持っています。ちなみにもともとの製造メーカーのアンサルドブレダはその後日本の日立に買収され、日本ともゆかりのある車両となっています。

ぜひイタリアの旅行の際はこうしたフレッチャロッサなどの高速列車をご利用ください 。
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氷河特急も発着するツェルマット(MGB)駅 / Zermatt MGB station

最近豪雨による水害で日本の地上波テレビでも取り上げられるなどちょっと話題となってしまったツェルマットですが、そのツェルマットのいわば中央駅的な駅がこのツェルマットのMGB(マッターホルンゴッタルト鉄道)駅です。

ここには世界中から多くの観光客が訪れており、 駅自体もかなり近代的で、大きめの造りとなっています。列車も隣の大きな駐車場のあるテーシュとの間のシャトル電車も含めると10~20分に1本程度が運行しています。あまり標高1600メートルの山村という雰囲気ではありません。

ホームもかなりの番線があり、氷河特急はもちろん多くのローカル列車が発着できるキャパシティがあります。またコインロッカーなどの設備ももちろん備わっていて旅行客が快適に過ごせるようになっています。

ツェルマットとブリーグを結ぶ鉄道区間は洪水により6月下旬からバスによる代行運転となっています。ただ代行バスはきっちり運行しているようですので、それほどの不便はなさそうです。この代行運転はしばらく月単位では続きそうで、氷河特急もその間はブリーグとサンモリッツ間の短縮運転となります。観光シーズンでもありますので、早く鉄道が復旧することが望まれます。

そのツェルマットとブリーグの間、列車は山合いの谷間を縫うように走っていきます。 岩山なども続いてなかなかの車窓風景ですので、個人的にも早く運行を再開して欲しいところですね。

ぜひ猛暑の日本から避暑も兼ねて、またツェルマットなどスイス旅行にいらしていただければと思います。
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スイスゴールデンパス 新型のGPXはもちろん、パノラマ車両やクラシック車両も健在/ Goldenpass Express, Classic and Panorama

スイスのモントルーとインターラーケン間と言えば、美しい車窓風景を楽しめる観光ルートのゴールデンパスラインとして有名です。そして最近は新型のゴールデンパスエクスプレスも運行を開始してさらに人気が高まっています。

2022年末に運行開始したゴールデンパスエクスプレス用の新型車両ももちろんパノラマ仕様となっており、スイスの牧歌的な風景が楽しめます。

また通常の1等や2等の他にさらに特等にあたるプレステージクラスも連結されており、よりハイクオリティのスイス旅行を楽しみたい方にはぴったりと言えます。

こうしたコーヒーなどのドリンクからビールやワインなどのアルコール類、そして軽食などは車内販売で注文することができます。移りゆく車窓風景を楽しみながらのちょっとした食事は楽しいものですね。

またこのゴールデンパスラインでは、ゴールデンパスエクスプレスより前から運行していたクラシック(ベルエポック)車両やパノラマ車両ももちろん健在で、以前と同様モントルーとツバイジンメン間で利用できます。

旧き良き時代を感じさせるクラシック車両はきっちりと作りこまれ雰囲気にあふれています。座席のクッションも柔らかく乗り心地的にも満足で快適です。

また以前からのパノラマ車両ももちろん健在です。もともとはシンプルに「パノラマ特急」と呼ばれており、スイスのパノラマ列車のパイオニアともいえる存在と言えます。

新型のゴールデンパスエクスプレスは、レール幅の違うこのルートを直通運行するためのフリーゲージ機構がまだ技術的に完成していないようで、 途中で 故障のため乗換となったり、停車駅で出発までかなり待たされたりということも多いようです。ですのでゴールデンパスラインの車窓観光には、今も健在のクラシック車両やパノラマ車両もお勧めします。

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スイス 人気の氷河特急ルートはローカルの乗り継ぎでも移動可能!/Glacier Express route by local train

氷河特急と言えば、スイスを代表する観光用のパノラマ列車として有名で、毎年夏のシーズンには大人気になります。特にコロナ後のここ数年はその人気が集中し、なかなか席が取れない状況になっていますが、氷河特急の予約が取れなくてもこのルートは普通のローカル列車を乗り継いで移動することもできます。
(氷河特急の予約は こちら から)

氷河特急は東はサンモリッツそしてクールと西はブリーグ、ツェルマットとの間をトータル8時間ほどかけて運行します。そしてその起点駅の1つがこのクールです。

クールからですと、 まずはディセンティス行きの列車に乗ることになります。ローカル列車とはいえ車両は新しくかなり快適です。ちょっとした飲み物と軽食を買い込んで出発です。(ただスイスの物価高と円安で、この2つでも日本円で¥1500位はしましたが..)

この区間はRHB(レーティッシュ鉄道)の運行ですが、列車はこうして徐々に山の中に入っていきます。車内は観光客が多めですが、地元の人も利用しています。

そして1時間20分程度でディセンティスに到着です。ここから先は鉄道会社がMGB(マッターホルンゴッタルト鉄道)に変わり、正面に停車している赤い列車に乗り換えとなります。

ここから先はさらに標高も上がり冬や初春のシーズンには画像のように白一色の白銀の風景も楽しめます。日本のようにあまり木が生えていないのが特徴的かもしれません。

そして1時間少々で氷河特急の中間地点ともいえるアンデルマットに到着します。ここはもともとスイスの南北間の峠にあたる場所で、SBB(スイス鉄道)のゲシェネンやチューリッヒ方面へはここで乗換となります。

アンデルマットではホームの階段をくぐってこうしてまた別ホームから次のブリーグ行の列車に乗り換えます。ここもMGBの列車区間になります。

このように氷河特急とは何度かすれ違います。特にコロナ後は世界中の観光客からの人気を集めいつも満席状態となっています。

こうしたちょっとクラッシック目の車両も連結されています。 1等ということもあってこのようにゆったりしています。

そしてアンデルマットからも好きなどが点在する山岳地帯を抜けて走っていくと、1時間半ほどでブリーグに到着します。

ここからツェルマットへはもう1時間半ほどになります。
サンモリッツ⇔ツェルマットの場合は、クール、ディセンティス、アンデルマット、ブリーグの4回乗換となりますが、氷河特急でなくとも移動は可能です。もちろん氷河特急の予約が取れればそれが便利で快適ですが、取れなくてもこうしてローカル列車で風景を楽しむことはできます。

ぜひ奥深いスイスの列車旅行を楽しんでほしいと思います。
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ツェルマットピークパス!今年もマッターホルン観光にベストの1枚!! Peakpass Zermatt -Explore Matterhorn!

スイスでユングフラウと並ぶ人気の山岳エリアと言えば、名峰マッターホルンで有名なツェルマットでしょう。そしてそのツェルマットの登山鉄道やゴンドラなどの山岳交通機関を自由に利用できるのがツェルマットピークパスです。
(ピークパスは こちら から購入可能です)

ツェルマットからマッターホルン観光 を楽しむための山岳鉄道のルートは大きく3つあって、まず有名なのはマッターホルンの雄姿が望めるゴルナーグラートへ向かうゴルナーグラート鉄道です。

ゴルナーグラート鉄道の駅は、通常のツェルマット駅(MGB駅)から広場を挟んだ目の前にあり、シーズンに応じて大体1時間に2~3本程度が運行しています。

特に予約等はなしで利用できますが、観光客が集中する朝の便は混雑することも多いですので、便予約をしておくと安心です。 予約しておくと、優先乗車(Priorty boarding)ということで、 一般のお客さんより先に乗車でき、右側や左側など好みの席を確保できますので、雄大な車窓風景をより楽しむことができるでしょう。

また山岳交通機関としてスイスの最高地点(標高3883m)にあるマッターホルングレッシャーパラダイス(クラインマッターホルン)までのルートも大人気です。ツェルマットの出発駅は中心部からはやや上ったところにあり、マッターホルンの風景も楽しめ、ちょっとした散策にもいいかもしれません。

マッターホルングレッシャーパラダイス まではこうしたゴンドラを、途中トロッケナーシュテック など何回か乗り継いでいくのですが、いかにもすごく標高の高い場所に来ているんだという雰囲気がちょっと非日常的で楽しめます。

またもう1つがトップの画像でもご案内したスネッガやさらにその上のロートホルンです。スネガ方面への駅はこうしたトンネルをしばらく進んだ先にあります。

そしてここからまずは地下を走る登山鉄道(ケーブルカー)に乗ってスネガへ。そしてスネガからはゴンドラを乗り継いで、さらに山上のブラウヘルドやロートホルンに行くことができます。

なおツェルマット内にはレッドラインやグリーンラインといったバス路線があり、画像のようなバス(コミュニティバスのような雰囲気です)がちょこちょこ走っていています。ピークパスでこうしたバスも利用可能です。

ぜひ今シーズンもスイスのツェルマットに来ていただいて、この便利なツェルマットピークパスを利用頂ければと思います。ツェルマットの人気「ゆるキャラ」のWolliくんもお待ちしてますので。
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今年2024年からユーレイルパスでユングフラウ鉄道がぐっと便利に!/ Jungfrau railways with Eurail pass 2024!

いよいよ夏のスイスの観光シーズンも近づいてきました。そのスイス旅行のハイライトとも言えるのがユングフラウ観光ですが、前にもご案内しましたように ユングフラウ鉄道のユーレイルパス (グローバルパス)での 利用範囲が今年から拡大され、ぐっと利用しやすくなっています。
(ユングフラウVIPパスユングフラウ鉄道乗車券は弊社スイスショップよりhttps://eurlinkswiss.cart.fc2.comお求めください!)

昨年の12月まで、 このユングフラウエリアで、ユーレイルパス (グローバルパス)でそのまま利用できるのは玄関口のインターラーケンまででした。そしてそこから上の登山鉄道については25%の割引の適用のみとなっていました。

これが今シーズンから有効範囲が拡大され、ユーレイルパスでインターラーケンから先の、グリンデルワルド、ラウターブルンネン、ウェンゲン、さらにミューレンまでがカバーされるようになったのです。

そしてその上のクライネシャイデックやアイガーグレッチャー、そしてユングフラウヨッホまでの分は従来通り25%の割引が適用となります。もちろん新ゴンドラのアイガーエクスプレスにも割引は適用となります。

実はこの通用範囲や割引の取り扱いは、スイスをカバーするスイストラベルパス(フレックス)と同じになります。今までレイルパスによって有効範囲や扱いが別で旅行者にもなかなかわかりにくいところでしたが、これが統一されたことでスッキリわかりやすくなったようにも思います。

ただ同時に今までユーレイルパスの25%割引はユーレイルの一般的なルールに従って、フレキシータイプの場合特に日にちを使用しなくても適用となっていましたが、今シーズンからはそれがこのユングフラウ鉄道については変更となり、割引を利用する際にも日にちのカウントが必要となっています。もともとスイストラベルパスフレックスも同様の扱いで、この点でもスイストラベルパスとユーレイルパスの扱いが統一されたといってもいいでしょう。

実はユーレイルグローバルパスは、スイスのみの旅行でも特に1等利用の場合には料金的にスイストラベルパスより有利になるケースがあります。現地のインフレやスイスフラン高などでユングフラウ鉄道の料金もなかなかの金額になっていますが、ぜひお得なパスを利用して賢くスイスの旅行を楽しんで頂ければと思います。

なおユングフラウ観光には、日本向け専用商品で割安のユングフラウVIPパスもお勧めです! (お求めはこちらからどうぞ)
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ミュンヘン⇔チューリッヒ間のEC! 両都市間を3時間半で直結!! /EC between Munich and Zurich

ドイツのミュンヘンもスイスのチューリッヒも旅行客に人気の街ですが、この両都市間は少し前まで従来型の機関車+客車タイプのECがややのんびり気味に約5時間ほどかけて運転していました。それがここ数年、電化やルート改良が進み、2020年には高速車両のETR610(スイス名Astoro)も投入されて一気にスピードアップされ、約3時間半で結ばれるようになっています 。 

このミュンヘン⇔チューリッヒ間は途中一部オーストリアも通り、3か国にまたがったルートとなります。また以前に比べるとかなり増便され概ね2時間おきの運転となっています。 

このETR610は高速での運転のために車体が傾くチルト機能がついており、そのせいもあって車内はややコンパクトになっていますが、車内は1等は1+2列、2等は2+2列の配置で、特に1等はスペースも十分で快適です。

なおこの列車は特に座席予約はマストではありませんので、ユーレイルパスや乗車券のみで飛び乗って自由席として利用することも可能です。またもちろん事前に乗ることが決まっていれば座席予約をしておくと安心安全です。

やはり旅行の大きな楽しみの1つは現地での食事ですね。画像は駅で買い込んだものですが、車内にはレストラン車両も付いていて、現地の名物料理をゆっくり味わうこともできます。

リンダウ付近ではショートカットのルートを通るようになり、以前のような橋を渡る際の美しい景色こそ見られなくなりましたが、それでもボーデン湖などの湖畔の風景もそれなり楽しめて、車内で退屈することもないと思います。

スピードアップ&増便により、この区間は以前に比べると本当に便利になったと思います。スイスとドイツ南部との移動にぜひご利用ください。

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ミュンヘンへも運行中! レイルジェットのライバル ウエストバーン/ WESTBAHN von Muenchen

EU内での列車運行の自由化に伴い、2012年にオーストリアのウィーンとザルツブルク間で運転を開始したのがこの新高速列車のウエストバーンですが、この
ウエストバーン は2022年にはミュンヘンまでの運行開始するなどそのネットワークを徐々に拡げ、オーストリアの内外で幅広く利用されています。

前回ご案内したOEBB(オーストリア鉄道)のレイルジェットも同じ区間を 運行しており、ライバルとしての両列車の競争が続いています。イタリアのトレンイタリア(フレッチャロッサ)とイタロの関係にもちょっと似たイメージです。

従来からの機関車+客車タイプに近い編成のレイルジェットに対し、 ウエストバーンは いわゆる電車タイプの 2階建て車両が使用されています。車内はクリーン&モダンというイメージでなかなか快適です。

またクラス的には、通常の2等(スタンダード)、2等席をより快適にした中間クラスのコンフォート、そして1等(ファースト)の3タイプによって構成されています。座席配置は2等とコンフォートは2+2列で、1等は1+2列のゆったり配置となっています。

なおこのウエストバーンはユーレイルパスで利用可能ですが、そのまま利用できるのは2等のみで、コンフォートや1等を利用の場合にはプラス料金が必要となります。なお座席予約はレイルジェットなどと同様に特にマストではありませんので、パスのみでそのまま乗り込むことができます。

車内には食堂車というほどの車両は付いていませんが、こうしたドリンクやスナック類の販売コーナーもあってちょっと一息入れることができます。(簡単な軽食などは車内で注文することもできます。)
なお下の画像の車内モニターにも表示されているようにこの列車ではDB(ドイツ鉄道)やOEBB(オーストリア鉄道)の乗車券は利用できません。

ウィーンとミュンヘン間はレイルジェットと同様の約4時間で運行します。なおウィーンの発着駅は、レイルジェットが中央駅なのに対し、ウエストバーンは西駅になりますので、ホテルなどの場所によって利用する列車を選んでもいいかもしれません。

オーストリア内や、オーストリアとドイツの移動の際には、 レイルジェットと合わせてこのウエストバーンもご利用ください。

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オーストリアの看板列車レイルジェット/ Austrian high speed train Railjet

オーストリアの看板列車と言えば落ち着いた赤いカラーリングがイメージカラーのレイルジェットです。レイルジェットはオーストリア国内の主要ルートはもちろん、周辺国のドイツ、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スイス、イタリアにも乗り入れています。

レイルジェットの一番のメインルートはオーストリアのウィーン、リンツ、ザルツブルクなどを東西に結ぶ路線で、 このウィーンとザルツブルク間を最高時速230キロで走行し、2時間20分ほどで結びます。

車内はヨーロッパの他の列車同様、1等は1+2列、 2等は2+2列の 配置となっています。画像は1等になりますが、シートはレザー張りで快適ですし、車内も静かでゆっくり過ごせます。なおレイルジェットには通常の1等2等の他に特等にあたる「ビジネスクラス」の設定もあります。

1等(と特等)については、車内で食事やドリンクなどをオーダーすることも可能です。購入後、座席まで持ってきてくれますので、車窓を楽しみながらの食事も楽しめます。

ザルツブルクまでの2時間少々は、それなりに変化のある車窓風景が続き、 わりとあっという間というイメージです。

レイルジェットは、座席予約もマストではなく、気軽にも利用できますので、ぜひ今年のヨーロッパの旅行にもご利用ください。

なお前もご案内しましたが、ザルツブルクやウィーンなどオーストリアの主要駅には1等の利用者専用のラウンジがあり、ユーレイルパス所持の方でも利用可能です。なかなか快適ですので乗り継ぎの時間などに利用してみて下さい。

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ルーマニアとオーストリア間、直通夜行列車でのんびり移動/ Romania⇔Austria night train

このルーマニアのブカレストと、オーストリアのウィーンとの間には実は直通の夜行列車が運転しています。 この間は運転距離が800キロ以上あり、またルーマニア内は運転スピードがあまり速くないこともあって、17時間ほどの所要時間 (そのためブカレスト発の時間は午後2時頃)となるのですが、 中欧の中心都市のウィーンと直結しているのはなかなか 便利に思います。

ブカレストからですと少々乗車時間が長すぎることもあって、今回ブラショフから乗車したのですが、徐々に夕闇に包まれる中、ホームに入ってくる夜行列車にはなかなかの旅情が感じられます。なおこの列車もユーレイルパスの利用が可能です。(別途寝台料金等要)

寝台はいつものヨーロッパの標準タイプで、折り畳み式の上下段ベッドになっており、シングルまたはダブル(トリプル)として使用します。今回はシングルでの利用です。車両はそんなに新しいとも言えませんが、シーツやマクラも含め、きっちり手入れされていてなかなかの清潔感です。

室内にはこうした服をかけておくハンガーも付いていて、1~2人で使うには十分なスペースだと思います。

ルーマニアっぽさを感じたのはこの洗面台で、照明はちょっと飾りっぽくなっていて、また鏡も3面鏡となっています。身だしなみチェックも楽そうです。

ベッドサイドには個別のライトや電源なども付いていて、ちょっと便利になっています。スマホなどの充電もばっちりです。

この列車には特に食堂車やバー車両などはありませんので、買い込んできたルーマニアのビールとスナックで乾杯です。軽く酔いが回った後は早速ベッドに横になっておやすみです。もちろん走行音などはしますが、慣れてくると特に気にならなくなり、そのまま眠りにつくことができました。

早朝、列車はウィーン到着前にブダペストに停車し、ここでかなりの乗客が下車します。なおこの前の未明に通る、ルーマニアとハンガリー(EU)国境では、ルーマニアがシェンゲン国ではないため、パスポートコントロールで叩き起こされます。利用する方はそのつもりでいた方がいいでしょう。

こうしてオーストリアのウィーンに到着です。ルーマニア鉄道(CFR)の車両での運行ですが、思ったより(?)快適で、乗車時間の長さも感じさせず、一晩を過ごすことができました。
オーストリアや中欧ではナイトジェットをはじめ今でも多くの夜行列車が健在で、交通手段の1つとして利用されています。今後のヨーロッパ旅行にはこうした夜行列車を組みこんで、より思い出深い旅にしてみてはいかがでしょうか?

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