2024年12月からの冬スケジュール情報 /New trains for 2025

今年2024年も残り10日ほどとなりましたが、毎年12月中旬はヨーロッパの列車スケジュールの改定期にあたり、今年も新列車の運転スタートなどもありました。今回はそうした新情報をご案内します。

まずはドイツとフランス間ですが、ベルリン⇔パリ間の直通のICEが今月から運行を開始しました。今までパリとフランクフルトやミュンヘンとの間ではダイレクトのICEやTGVが運転をしていましたが、今回はそのお互いの首都間での直通運転で、シンボリックなことでもあります。運行は各1便ずつで、所要時間は8時間ほどと少々長めではありますが、直通ということでの意味もありますし、また途中でフランクフルトやストラスブールにも停車しますので、一部区間の利用にも便利かと思います。

またICEですと、オランダのアムステルダムとドイツ南部のミュンヘン間の直通の便も運転を開始しました。オランダとドイツ間では今までもアムステルダムとケルンやフランクフルト間を結ぶ便はありましたが、今回はさらに運行ルートが延長されました。この間のICEも1日各1便で、所要時間は7時間程度とやや長いですが、途中でシュトゥットガルトなどにも停車しますので、そうした利用にもおすすめです。

ドイツ関連ではさらに、従来オーストリアを中心にウィーンとザルツブルクそしてミュンヘン間で運行していた新高速列車のウエストバーンが、さらに 延長されシュトゥットガルトまでの運転となりました。これは1日3便ずつの運転で、トータルの所要時間は6時間半ほどになりますが、これもドイツ南部とオーストリアの移動には便利な列車かと思います。

またオランダに戻りますと、アムステルダムとベルギーのブリュッセルを結ぶ新列車のユーロシティダイレクトも運転を開始しています。これは今までこの区間を運転していたICをスピードアップし、より便利にした列車で、ユーロスター(旧タリス)とあまり変わらない約2時間程度で、両区間を結んでいます。座席予約制ではなく気軽に利用できるのもいい点かもしれません。ユーレイルパスのみでも利用が可能です。

image : www.nsinternational.com

そしてそのブリュッセルとパリとの間では新たにOUIGOクラシックが運転を開始しました。OUIGOクラシックはフランス内のICをベースにしたLCC的な位置付けの格安列車で 、この区間では以前のECがベースとなっています。所要時間は3時間ほどと、同ルートのユーロスター(旧タリス)と比べると2倍くらいかかりますが、料金的にはメリットもあります。ただレイルパスでは利用できませんのでご注意ください。

image: press.nmbs.be

では今年の年末から来年の旅行にはぜひこうした新しい列車も利用頂ければと思います。今回が今年最後の投稿となりますが、本年も当ブログをご覧頂いてありがとうございました。引き続き弊社ユーリンクをよろしくお願い致します。

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ロンドン エリザベスライン 市内間の移動にも空港アクセスにも便利! London Elizabeth Line convenient way to move!

ロンドンのエリザベスラインは2022年に本格開業したロンドンの東西を結ぶ新しい鉄道路線で、ヒースロー空港や、ロンドン中心部のパディントンやトッテナムコートロード、再開発エリアドックランドのカナリーワーフなどを結んでいます。ロンドンの新しい大動脈路線と言ってもいいでしょう。また直近ではこのエリザベスラインの運営に来年5月から東京メトロが参画することでも話題になっています。

旅行客にとって利用機会が多めなのはやはりヒースロー空港との間のアクセスでしょう。このエリザベスラインは2022年の本格開業前はこの空港とパディントン間の西側区間と東側区間とで別々の運転でしたが、市内中心部の新トンネルの開通で東西路線がつながって、空港と都心部のボンドストリートやトッテナムコートロード、東側のリバプールストリートなどと直結するようになりぐっと便利になりました。

もちろん、もともと空港アクセス列車としてはヒースローエクスプレスが運転しており、パディントンとの間をわずか15分で結んでいます。エリザベスラインの場合は通常の近郊列車のため途中いくつも駅に止まりますので、ヒースローエクスプレスほど速くはないのですが、概ねパディントンまでは30分弱、トッテナムコートロードといった中心部には40分程度というイメージです。

ヒースロー空港から、より早く移動したい人はヒースローエクスプレス、そこまでは急いでなくてそのまま中心部直結の利便性重視の場合はエリザベスライン、また特に時間は気にしていなくて安めに行きたい場合やピカデリーサーカスなどに乗り換えなしで行きたいといった場合には地下鉄ピカデリーラインということで、棲み分けはできているように思います。

なおこのエリザベスラインのイメージカラーは画像のようにちょっとトーンを落としたパープルになります。ロンドン地下鉄の各路線もそれぞれイメージカラーがありますが、パープルは少し目立ってわかりやすいように思います。ちなみにエリザベスラインは市内の多くの区間で地下を運行するため、地下鉄だと思っている方もいらっしゃいますが、あくまで地下を走る通常の鉄道路線になります。パリのRERとメトロの関係に似ているかもしれません。

車内はこうしたロンドンの近郊列車のイメージです。結構席数も多いですので、座れないということもなかなかないでしょう。 車両も新しくキレイですし、 30~40分程度乗るには十分の快適性だと思います。

またもちろんロンドン市内を横断する路線になっていますので、パディントン、トッテナムコートロード、リバプールストリート、カナリーワーフなど市内間の移動にも使い勝手がよく、便利に利用できます。

このエリザベスラインは、ロンドントラベルカードやオイスターカードはもちろん、ブリットレイルパスやユーレイルグローバルパスでも利用が可能です。ロンドンの空港アクセスや市内での移動に、ヒースローエクスプレスや地下鉄などと合わせてぜひご利用ください。

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