ミュンヘン⇔チューリッヒ間のEC! 両都市間を3時間半で直結!! /EC between Munich and Zurich

ドイツのミュンヘンもスイスのチューリッヒも旅行客に人気の街ですが、この両都市間は少し前まで従来型の機関車+客車タイプのECがややのんびり気味に約5時間ほどかけて運転していました。それがここ数年、電化やルート改良が進み、2020年には高速車両のETR610(スイス名Astoro)も投入されて一気にスピードアップされ、約3時間半で結ばれるようになっています 。 

このミュンヘン⇔チューリッヒ間は途中一部オーストリアも通り、3か国にまたがったルートとなります。また以前に比べるとかなり増便され概ね2時間おきの運転となっています。 

このETR610は高速での運転のために車体が傾くチルト機能がついており、そのせいもあって車内はややコンパクトになっていますが、車内は1等は1+2列、2等は2+2列の配置で、特に1等はスペースも十分で快適です。

なおこの列車は特に座席予約はマストではありませんので、ユーレイルパスや乗車券のみで飛び乗って自由席として利用することも可能です。またもちろん事前に乗ることが決まっていれば座席予約をしておくと安心安全です。

やはり旅行の大きな楽しみの1つは現地での食事ですね。画像は駅で買い込んだものですが、車内にはレストラン車両も付いていて、現地の名物料理をゆっくり味わうこともできます。

リンダウ付近ではショートカットのルートを通るようになり、以前のような橋を渡る際の美しい景色こそ見られなくなりましたが、それでもボーデン湖などの湖畔の風景もそれなり楽しめて、車内で退屈することもないと思います。

スピードアップ&増便により、この区間は以前に比べると本当に便利になったと思います。スイスとドイツ南部との移動にぜひご利用ください。

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ミュンヘンへも運行中! レイルジェットのライバル ウエストバーン/ WESTBAHN von Muenchen

EU内での列車運行の自由化に伴い、2012年にオーストリアのウィーンとザルツブルク間で運転を開始したのがこの新高速列車のウエストバーンですが、この
ウエストバーン は2022年にはミュンヘンまでの運行開始するなどそのネットワークを徐々に拡げ、オーストリアの内外で幅広く利用されています。

前回ご案内したOEBB(オーストリア鉄道)のレイルジェットも同じ区間を 運行しており、ライバルとしての両列車の競争が続いています。イタリアのトレンイタリア(フレッチャロッサ)とイタロの関係にもちょっと似たイメージです。

従来からの機関車+客車タイプに近い編成のレイルジェットに対し、 ウエストバーンは いわゆる電車タイプの 2階建て車両が使用されています。車内はクリーン&モダンというイメージでなかなか快適です。

またクラス的には、通常の2等(スタンダード)、2等席をより快適にした中間クラスのコンフォート、そして1等(ファースト)の3タイプによって構成されています。座席配置は2等とコンフォートは2+2列で、1等は1+2列のゆったり配置となっています。

なおこのウエストバーンはユーレイルパスで利用可能ですが、そのまま利用できるのは2等のみで、コンフォートや1等を利用の場合にはプラス料金が必要となります。なお座席予約はレイルジェットなどと同様に特にマストではありませんので、パスのみでそのまま乗り込むことができます。

車内には食堂車というほどの車両は付いていませんが、こうしたドリンクやスナック類の販売コーナーもあってちょっと一息入れることができます。(簡単な軽食などは車内で注文することもできます。)
なお下の画像の車内モニターにも表示されているようにこの列車ではDB(ドイツ鉄道)やOEBB(オーストリア鉄道)の乗車券は利用できません。

ウィーンとミュンヘン間はレイルジェットと同様の約4時間で運行します。なおウィーンの発着駅は、レイルジェットが中央駅なのに対し、ウエストバーンは西駅になりますので、ホテルなどの場所によって利用する列車を選んでもいいかもしれません。

オーストリア内や、オーストリアとドイツの移動の際には、 レイルジェットと合わせてこのウエストバーンもご利用ください。

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