イギリス 東海岸線 日本発高速車両のAZUMAが快走中!/ Japanese origin Azuma runs UK East mainline

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

イギリスでは、2017年末頃より日本の日立が開発した新型の高速車両(Class800)の導入がスタートし、 旧タイプのIC225車両などを置き換え、いくつかの主要路線ではその主力車両となっています。ロンドンとヨークやエジンバラを結ぶ東海岸線は日本からの旅行客の利用も多いルートですが、特にこの区間(LNER社運行路線)では、この新型車両は「AZUMA」と命名され、好評を博しています。このAZUMAはもちろん日本語から来ていて、東海岸線の東を意味しますし、日本という東の国から導入されたというイメージも含まれているでしょう。日本色をアピールしてくれるのはわれわれ日本人としてもうれしいところです。

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この AZUMAは最新技術の導入により、以前の車両よりも、座席など室内スペースが拡大され、静粛性もアップし、WIFIなどの車内設備も改良されるなど、より快適な利用ができるようになっています。もちろんクラスとしては1等と2等があり、2等は下の画像のように見た目シートはシンプルですが、特に座り心地も問題なく、長時間でも乗っていられます。

一方、1等は2+1列のゆったり配置のシートで、もちろんより快適に過ごせるでしょう。ちなみに1等の場合は時間帯などに応じたドリンクや食事のサービスもついています。

なおこのclass800の最高運転時速は200キロ程度で、TGVやICEなどといった時速300キロクラスの高速車両に比べると別カテゴリーにはなりますが、ヨーロッパ大陸のライバル国に比べてやや取り残されていた感のあったイギリスの鉄道や列車のモダナイズやリニューアルに大きく貢献していることは間違いないでしょう。

コロナ禍もさすがに全世界的に収まりを見せ、日本からのヨーロッパ旅行も「復活」してきていますので、今後の春からゴールデンウィークや夏休みのイギリス旅行にはぜひこうしたAZUMAなどの列車をご利用下さい。その際には列車乗り放題パスのブリットレイルパスやブリットイングランドパスもお勧めです。(⇒お求めは当社ウェブショップよりどうぞ!)

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スペイン マドリッド⇔バルセロナ AVEなど3社4タイプの高速列車が運行中 / Spain high speed trains

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

2023年になってもう1カ月以上過ぎましたが、先日の年末年始には私自身が3年ぶりに「ほぼコロナ明け」のヨーロッパ各国を回っていろいろ見てきましたので、しばらくその関連の情報をご案内したいと思います。

さて何度か書いていますように、今スペインの鉄道ではいわゆるオープンアクセス化(列車の運行自由化)が進められ、特に一番のメインルートのマドリッド/バルセロナ間では国内外の鉄道会社(オペレーター)による競争が続けられています。

この区間では、高速新線開通当初よりスペイン国鉄(RENFE)の高速列車AVEが運行されていますが、オープンアクセス化を受けて2021年5月にフランス国鉄SNCFによる格安版TGVのOUIGOが参入し、そしてその直後の6月にはOUIGOに対抗すべくAVEの格安版のAVLOが運行を開始、その後昨年の12月にイタリア鉄道(Trenitalia)グループによるIRYOが参入し、現在言わば3社4つ巴の「バトル」が繰り広げられています。

車両的にはAVEはICE3ベースの103タイプ、AVLOはもともとのスペインタルゴ社112タイプを使用しており、OUIGOはTGVのデュープレックス(2階建て車両)、IRYOはフレッチャロッサそのままの真っ赤なETR400(FR1000)を使っています。見た目の時点で出自がはっきりしていて、なかなか各列車個性が際立っている感じです。

なおその中で、OUIGOとそれに対抗するAVLOはまさにLCC的な列車で、原則2等席のみとなり、ベース料金にオプションとして荷物の持ち込みや席の指定などを追加していく料金設定となっています。、一方で昨年に参入したIRYOの方は1等や2等にあたる設定や食事サービスなどもあり、フルライン的な位置づけで、AVEのライバルとなる列車といえるでしょう。ですので直接的なライバル関係としてはAVEとIRYO、AVLOとOUIGOということになります。

image : avlorenfe.com

なお昨年末にはこの新しいIRYOの一番高いタイプの1等の食事サービス付を利用してみました(と言ってもそれほどは高くない)が、席はフレッチャロッサゆずりのゆったりさで、画像のようなそれなりにハイグレードな食事もついて、なかなか快適でした。開業間もないこともあってスタッフに不慣れな点も見られましたが、今後それが解消されれば十分AVEのライバルとしての選択肢になるでしょう。ちなみにAVEで利用できる近郊列車(セルカニアス)の追加サービスはこのIRYOにも含まれています。

現地スペインの方にとって自国内でイタリアやフランスの列車を利用することは少々微妙なのかもしれませんが、少なくともスペイン外からの旅行者にとってはこうした選択肢が増えることは当然歓迎すべきことでしょう。日本からの旅行の方も、料金やサービス、時間帯、個人的な好みなどいろいろな要素で利用する列車を選んでスペインの列車利用を楽しんで欲しいと思います。

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