フランスやイタリアでTGVなど列車利用でのワクチンパスの提示が義務化/ Vaccine pass in France & Italy
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ヨーロッパでは、国や地域によって感染状況に違いはあるものの、ワクチンが普及したこともあって全体的にどの国でも各種制限の緩和と社会経済活動の回復の方向で進めていて、各鉄道会社も運行の正常化へ向け、増便やサービスの再開を進めています。そんな中でフランスは8月から、イタリアではこの9月から長距離列車の利用の際にそれぞれの「ワクチンパス」(ワクチン証明)の提示が義務付けられました。
フランスでは自国向けにワクチンの接種情報などが記録された「衛生パス(pass sanitaire/ health pass)」が発行されていて、8/9よりTGVやIntercityなどの長距離列車利用の際にはこの衛生パスの提示が必要となっています。日本など外国からの旅行者用の現地での外国旅行者向けの衛生パスのオンライン上での発行もスタートしていますので、当面これからフランス旅行でTGVなどを利用する方は取得しておくのが安全でしょう。ちなみにTERなど近距離用の列車にはこの衛生パスは必要ありません。
image: oui.sncf
またイタリアでも同様に自国向けワクチンパスの「グリーンパス」が発行されていて、この9/1からフレッチャロッサやIC、イタロといった長距離列車の利用の際にはこの提示が必要となりました。イタリアに関しては、一応グリーンパスそのものではなくても同等のワクチン証明としての日本のワクチン証明書でも利用可能かとは思いますが、直近で利用の方は一応よく確認するのが安全でしょう。またフランスと同様、ローカル列車などの短距離列車の利用の際には提示は必要ありません。
image: trenitalia.com
こうしたいわゆるワクチンパスポートの活用は、これにより安全性を担保しながら各種の社会活動や経済活動を正常化させるためのポジティブな施策で歓迎すべきことだと思います。近日中に日本のワクチン接種証明もデジタル化されQRコードで表示可能となり、こうしたヨーロッパなどの各国各エリアのワクチンパスと相互利用ができるようになるかと思います。早くヨーロッパを始め海外との渡航が正常化して、以前のように普通に旅行が楽しめる状態に戻って欲しいものです。
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