2018年商品情報 : ユーレイル チェコ+ポーランドパス 来年より新登場/ New in 2018 Eurail Czech+Poland pass

11月も来週までで今年は早めに冬が来ていますが、そろそろ来年のヨーロッパの商品情報も届いてきました。これから何週間かで2018情報をご案内したいと思います。
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さてその1つ目は、来年より新しくユーレイルのチェコ+ポーランドパスが新登場することです。ユーレイルセレクトパスにはご存知の通り、有効の国数に関して、2か国、3か国、4か国の3タイプがあり、その内の3か国と4か国は自由に国を組み合わせることができるのですが、2か国については初めからその組み合わせが決まっています。フランス+スイスやドイツ+オーストリアなど多くの人気の国の組み合わせは既に販売中ですが、それに来年からこのチェコ+ポーランドが新しく加わることになります。

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image:eurail.com

チェコもポーランドも中欧で旅行者に人気の国です。チェコの場合は、もちろん大人気の首都のプラハを中心に、世界遺産でも有名なチェスキークルムロフや、モラビア地方のブルノなどが列車利用でも便利な目的地となります。幹線区間ではドイツやオーストリアから乗り入れてくるECやレイルジェットなども利用でき、またチェコ独自の高速列車でペンドリーノ車両のスーパーシティ(SC)も走っていて、国内の列車移動も便利です。

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またポーランドについては、首都ワルシャワを起点として、何といっても人気が高いのは古都クラクフです。この区間には新しいペンドリーノ車両(EIP)も導入され、移動も快適です。またポーランドは国土が広いですので、その他にも港町のグダンスク、ビールでも有名なポズナニ、シレジア地方のブロツワフなど多くの魅力的な街が点在し、いずれも列車によって簡単にアクセスが可能です。また両国の間ではワルシャワやクラクフとプラハを結ぶ国際列車も夜行も含め1日数本運行しています。

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こうした2か国で利用可能な新しいチェコ+ポーランドパスですが、日数やクラスなどの設定は従来からのセレクトパス2か国と同様で、日数は4/5/6/8/10日のフレキシータイプで、1等と2等でそれぞれ通常の大人、2名以上のセーバー、27歳までのユースの各料金が設定されており、かなりワイドなバリエーションからそれぞれの旅程や人数等に応じて選ぶことができます。また料金的には2か国パスの3段階の内のロー料金となる予定ですので、ベーシックな大人4日の1等で¥29000程度、2等で¥23000程度となる見通しです。なかなかリーズナブルな設定だと思います。

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なおパスの利用にあたって、チェコでは座席予約マストなのはSCのみで多くの場合パスのみで乗車できますが、ポーランドの場合は、EIP、EIC、TLKなど街と街を結ぶ長距離列車はほぼ全て座席予約が必要となりますので、利用の際は事前に予約を忘れないようにしてください。(なおEIPは追加料金も必要となります)

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ぜひ来年から、この新しいチェコ+ポーランドパスを使ってぜひ人気の中欧2か国の深い魅力を味わってほしいと思います。

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ユーロスター アムステルダム乗り入れは来年3月頃? / Eurostar direct train London-Amstedam

11月も後半で今年2017年も残り1か月少々となりました。毎年ながら早いものです。そんな中、早ければ年内に運行開始と思われていたユーロスターのロンドン⇔アムステルダムの直行便ですが、正式発表はないもののどうやら来年のイースター時期(3月頃)に延期されたようです。

e320 image : eurostar.com

ユーロスターはかなり以前からベルギーを越えてオランダやドイツへの乗り入れを計画してきました。そして今年の5月からオランダ方面にも乗り入れ可能な新型車両e320(ドイツのジーメンス製)がロンドン⇔ブリュッセル線にも導入され、アムステルダムへの直通便も今年の12月の冬スケジュールから暫定運行スタートかと期待されていましたが、結局来年のイースター頃(3月下旬)に延期となったそうです。

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その延期の原因となっているのはユーロスター独自のチェックイン(パスポートコントロール)のシステムにあるようです。ユーロスターは、利用された方はわかると思いますが、乗車時に列車のチェックイン(と荷物のチェック)があり、そして同時に出発する国の出国手続きと到着する国の入国手続きが行われます。今回オランダ側でユーロスターが停車予定の駅は、ロッテルダムとアムステルダム中央駅ですが(スキポール空港駅も計画あり)、ユーロスターの運行にあたっては駅にもそうしたチェックイン用の施設と出入国管理のスタッフも含めた人員が必要となってきます。そのメドが付かなかったため、来年に持ち越しになったようなのです。

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車両や運転設備的には問題ないようですので、そうしたことでなかなかユーロスターの運行ネットワークが拡がらないのは惜しい気がします。このルートはビジネス利用にも観光でもかなりニーズの大きい区間ですので、早くそうした設備や体制を整えて(または暫定的に車内でのパスポートチェックなどで)、運行をスタートさせて欲しいところです。

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このロンドン⇔アムステルダム間はユーロスターが運行開始すれば3時間50分程度で結ばれる予定となっています。飛行機を使う場合の空港への移動やセキュリティチェックなどを考慮すれば、十分に便利な移動時間に思えます。長い間運行開始が待たれていますので、来年のイースターシーズンのスタートに期待しましょう。

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TGVリリアが12月より、1等ビジネス+1等スタンダード+2等の3クラス制へ! / TGV Lyria 3classes

11月も中旬に入って秋も深まってきましたが、12/10からのウィンタースケジュールより、パリ⇔ジュネーブなどフランスとスイスを結ぶ国際間TGVのTGVリリアが、現在の通常1等と2等の2クラス制から、1等ビジネス(ビジネスプレミア)、1等スタンダード(スタンダードプレミア)と、2等(スタンダード)の3クラス制を導入します。

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image : tgv-lyria.com

新しいクラス分けのポイントは現在の1等が、食事などのサービス付きの1等ビジネスと、座席利用のみの1等スタンダードに分かれる点です。現在の1等には食事やドリンク、新聞などのサービスついているのですが、それがそのままつくのが1等ビジネスで、それらをなくしてシンプルに席の利用のみとし、料金を下げたのが1等スタンダードとなるわけです。もちろん、特にそうしたサービスのつかない1等スタンダードと、2等に関してもドリンク等の車内販売等はありますし、バー車両に行けば食事もとることができます。また

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また、料金タイプとしては、1等ビジネスはノーマル料金にあたるフルフレックスタイプ(変更等可能)のみとなり、1等スタンダードにはフルフレックスタイプと、変更等が一部可能で料金が割安になるセミフレックスタイプの2タイプが設定され、そして2等ではこうしたフルフレックスタイプ、セミフレックスタイプに加え、料金重視で変更等一切不可のノンフレックスタイプの3タイプから選ぶことができるようになっています。フルフレックス以外は、便の空席状況や予約のタイミング等で料金の変動があります。

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なお、パリとローザンヌそしてベルンを結ぶ便には1等ビジネスの設定はなく、1等スタンダードと2等のみの利用となります。またユーレイルパスを利用の場合、1等は1等スタンダードの方を利用することとなります。利用の際はご注意ください。

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いずれにしても来月10日より、「Travel without compromise」のキャッチコピーにもあるように TGVリリアの選択の幅が広がり、より快適な移動が楽しめるようになります。クリスマスシーズンや年末年始時期など今後のスイスとフランス間の移動には、 このTGVリリアがぜひおすすめです!!

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このTGVリリアの新しい3クラス制の詳細情報はこちらのTGVリリアの公式HPもご参照ください。

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