2017レイルパス情報 バルカンフレキシーパス3日+7日 & ブリット関連パス2等シニア / Balkan Flexipass & Brit Railpasses

今日が24日でいよいよ今年も残り1週間となりました。毎年のことながら早いものです。
さて引き続きの来年のレイルパス情報ですが、今回はやや「小ネタ」で、バルカンフレキシーパスに新しく3日と7日料金が新登場となることと、ブリットレイルパスやイングランドパスなどブリットレイル関連パスに2等シニア料金ができることです。

balkan image : Raileurope
まずバルカンフレキシーパスですが、このパスはルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、セルビア、トルコなどバルカン半島の国々で有効のレイルパスで、今年までは5日と10日と15日の3タイプの日数設定(その名の通りすべて1か月有効のフレキシータイプ)でした。これが2017年販売分より3日と7日が増えて、3日、5日、7日、10日、15日の5タイプからを選んで利用できるようになります。特に短めの旅行にはより使いやすくなります。バルカンフレキシーパスについては今年からボスニア-ヘルツェゴビナも有効範囲に加わって、より魅力がアップしています。国にもよりますが全体的には政情も安定してきていますので、ちょうどこれからが旅行するのにいい時期かと思います。

YENKAP

またブリットレイルパス(フレキシーパス)、ブリットイングランドパス(フレキシーパス)、ブリットサウスウェストパス(フレキシーパス)、ブリットロンドンプラスパスについては、来年より新しく2等シニア料金が設定されます。今までシニア料金は1等のみの設定でしたので、今後シニアの方(60歳以上)の方の選択の幅が広がります。ただ2月末までの利用分についてはウィンターキャンペーン料金が利用可能で、その方が原則としてシニア料金より安いですので、実質3月以降の旅行に利用いただくこととなります。

VS2

さて今年も当ブログではいろいろなヨーロッパの列車関連の情報をお伝えしてきましたが、皆様のお役に立てたでしょうか?来年も引き続きヨーロッパ列車旅行に有益な情報を書いていきますので、ぜひお読みいただければと思います。なお当社ユーリンク自体の営業は28日午前中まで(手配発券は原則27日まで)となります。
本年もありがとうございました。皆様どうぞよいお年をお迎えください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

2017レイルパス情報 ユーレイルとジャーマンパスのユース年齢が27才までに! Eurail youth fare: age27

2016年もあっという間に残り2週間となりました。
さて、もうすぐ始まるその2017年のレイルパス情報ですが、来年販売分よりユーレイルパス全般(グローバルパス、セレクトパス、1か国パス)とジャーマンレイルパスのユース料金の適用年齢が今までの「25歳まで」から「27歳まで」に拡大されます。
eurail new
学生の方などに多く利用されるユース料金ですが、このユース料金はほとんどのパスで割引料金として設定され、その年齢の上限はどのパスでも一律25歳でした。これがユーレイルパスとジャーマンレイルパスに関しては来年販売分より27歳までとなるわけです。ヨーロッパのレイルパスは1か国のパスも含めその多くがこのユーレイル関連パスに含まれますし、ユース料金はおおむね通常の大人料金より20%ほど安く設定されていますので、この今回の年齢変更は26歳や27歳の方にとって、かなりの朗報と言えるでしょう。さらにセレクトパスやグローバルパスはユースにのみ2等料金が設定されていますので、安くヨーロッパ各国を列車旅行したい場合に大きなメリットとなります。

ICE MUC

ただ、もちろんヨーロッパのすべてのパスでユース年齢が27歳までになるわけではなく、ブリットレイルパスなどのイギリス関連パス、スイストラベルパスなどスイス関連パス、また東欧のバルカンフレキシーパスはユーレイルパスに含まれていないこともあって、来年も今年までと同様にユースの上限年齢は25歳となります。少々わかりにくい点もありますが、このあたりも理解した上で利用するパスを選ぶ必要があります。

FA ROM

ちなみにユース料金が適用になるかどうかはパスを利用開始した時点の年齢が基準になります。つまり、来年からのユーレイルパスで言うと、27歳の内に使い始めればそのパスを使っている期間中に28歳になっても問題はありません。ただ27歳の内に購入したからと言って28歳になって使い始めることはできません。ギリギリの年齢の方はご承知ください。

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なお今回のユーレイルパスとジャーマンレイルパスについては、このユース料金より若い11歳までのお子さんは大人の方と同行する場合大人1人について2人までが無料となります。このあたりのルールも知って、年齢による料金設定をうまく利用するとかしこくお得に旅行できると思います。

AVE BCN

来年も、ぜひこのユース料金などを利用して皆さんにヨーロッパの鉄道旅行をエンジョイして欲しいと思います!!

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2017レイルパス情報 スイストラベルパスフレックスなどのハーフフェアコンビ料金がなくなります!/Swiss Half fare card combi withdrawn

12月も中旬となって、今年も残り3週間となりました。毎年のことながら早いものです。
さてまた今回も来年のレイルパス情報です。スイスの滞在型の鉄道旅行に人気の、スイストラベルパスフレックスとスイストランスファーチケットに設定されていたハーフフェアコンビ料金(半額カードがセットされた料金)が残念ながら今年で販売終了となり、来年はなくなります。

STS

2015年にそれまでのスイスパス(フレキシー)がリニューアルして、以降スイスのパスは、スイストラベルパス、トラベルパスフレックスそしてトラベルパスフレックス+ハーフフェアコンビの3本立てとなっていましたが、来年からは、スイストラベルパスとトラベルパスフレックスの2本立てとなります。また以前のスイスカードの流れをくむ、スイストランスファーチケット+ハーフフェアカードも同様に販売終了となり、来年は通常のトランスファーチケットのみとなります。

Lucern

もちろん通常のスイスハーフフェアカードについてはそのまま販売が続きますので、来年からはトランスファーチケットやトラベルパスフレックスで、登山鉄道等の半額割引を利用する場合には、別途通常のスイスハーフフェアカードを合わせて利用して頂くこととなります。(もちろんトラベルパスフレックスの場合、日数をカウントする日については登山鉄道などの割引は受けられます)

Engelberg

なおスイストラベルパスとトラベルパスフレックスについては、今年までは割引のみだったピラトゥス鉄道が、来年利用分より、新しく通常のカバー範囲に含まれるようになります。ピラトゥス(ピラタス)といえばルツェルンに近いわりに本格的なスイスアルプスの雄大さが楽しめる山で、同様に今年からスイストラベルパスでそのまま利用できるようになったリギ鉄道と合わせての周遊もおすすめです。これは来年からのなかなかのプラスポイントです。

Goldenpass

来年はこの他にも、ユーレイルのパスで氷河特急の乗車券分が全区間カバーになったり、ユーレイルセレクトパスのイタリア+スイスができたりと、スイスのパス利用についてはいろいろな変更点があります。旅行の際にはご自身の旅程にあったベストのパスを選んで利用して欲しいと思います。

Zentral

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2017レイルパス情報 ジャーマンレイルパスの日数設定が大幅に拡大/ German railpass 3~15days

いよいよ12月に入って今年も残り1か月を切りましたが、今回も引き続き来年のレイルパス情報です。ドイツで有効な人気のレイルパス、ジャーマンレイルパスが来年から日数の設定が大幅に増えて、さらに利用しやすくなります。

db-bahn    image:Deutsche bahn

現時点ではジャーマンレイルパスの利用日数の設定は、フレキシータイプ(1か月有効)が3/4/5/7/10日、一方連続タイプは5/10/15日なっていて、わかりにくいと言えばそうでした。これが来年からフレキシータイプでも連続タイプでも、同じく、3日/4日/5日/7日/10日/15日に統一されてぐっとわかりやすくなります。短い旅行なら3日や4日、長く行くなら10日や15日を、また毎日くらい列車を利用するのであれば連続タイプ、滞在型など数日に一度という感じで乗るのであればフレキシータイプと、旅行の期間やパターンに合わせてきめ細かく選ぶことができるようになるわけです。選択の幅がぐっと広くなり、ジャーマンレイルパスがさらに利用しやすくなります。

ICE FRA

このジャーマンレイルパスは実はヨーロッパの多くの国別のパスの中では、スイスと並んでトップクラスの人気を誇るパスです。これには何点か理由があるかと思いますが、まずドイツは、ロンドンやパリのような国の中心となる都市がなく、首都のベルリンの他、フランクフルト、ミュンヘン、ケルンといったように多くの街や観光地が各地に分散していて、国内を旅行する場合には大体何回かの移動が入る点、そしてそれらの都市間などを結ぶICEなどの列車網がスピードや運行本数などの点で便利にできていること、さらにこうしたICEなどがこのジャーマンレイルパスでそのまま乗れることなどが挙げられるでしょう。

ICE INSIDE

フランス旅行であればパリのみ滞在という場合も多いでしょうが、ドイツ旅行でフランクフルトのみ滞在やベルリンのみ滞在ということはますなく、大体は他の都市も周遊することになり、それがICE、さらにジャーマンレイルパスの人気につながるのです。

ICE MUC

なおジャーマンレイルパスは、ドイツ国内のICEやICなどの特急、REやSバーンなどのローカル列車を利用できるのはもちろん、さらにDB(ドイツ鉄道)が運行するベルギーへのICE、イタリアへのEC、チェコやポーランドへのバスといったドイツ国外への利用も可能となっています。またドイツ内のロマンティック街道バスやライン川の観光船などの割引もあります。

EBUS

来年もドイツの旅行には、より日数の設定が増えて便利になるこのジャーマンレイルパスをぜひご利用ください。

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