シティナイトライン フランス/ドイツ線 12/14より運休/ City Night Line – Paris route suspended

引き続き来月14日からの冬スケジュール情報ですが、ハイクオリティな夜行列車として人気のシティナイトラインのフランス/ドイツ間の便が残念ながら12/14から運休することとなりました。

CNL GERMANY

具体的に運休となる区間はパリ/ベルリン、パリ/ミュンヘン、パリ/ハンブルクの3ルートで、これによってシティナイトラインのフランス発着の便はなくなります。これらの区間はもちろん、パリ/ミュンヘンなら直通のTGVで、パリ/ベルリンやハンブルクならケルン乗換えのタリスとICEで昼間に移動できますので、今後はこれらの高速列車をご利用ください。

TGV EST THALYS KOELN

なおヨーロッパでも夜行列車の運行は徐々に減ってきていて、昨年末にはスペインとフランスやイタリアを結ぶエリプソスが運行休止となりましたし、同じシティナイトラインのデンマーク発着便も今月の初旬で運休となっています。その分昼間の列車がよりスピードアップして便利になっているという側面もあるのですが、少々さびしい感じはしますね。

DX CNL BREAKFAST

それでもこのシティナイトラインは、12月以降もドイツ、スイスを中心に、ミュンヘン/ローマやチューリッヒ/ベルリンなどイタリア、オランダ、チェコの人気都市の間を運行し、便利にまた快適に利用できる、私個人としてもおすすめの夜行列車です。シャワー/トイレの付いた個室もあって普通のホテルに近い感覚で利用でき、朝食のサービスもありますので、ヨーロッパでの列車周遊の際にはぜひ一度乗ってみてください。
CNL2015 image : citynightline.de

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12/14よりウィーン空港駅へドイツICE乗り入れ開始  ICE from/to Vienna Airport

さてまた来月からの冬スケジュール情報ですが、ドイツのフランクフルト方面とウィーンとを結ぶICEが、12/14から新しくウィーン中央駅を経由してウィーンの空港駅まで直行することとなります。このルートのICEは2時間おきで運行され、オーストリア内はリンツなどを停車して空港駅との間を結ぶことになります。

ICE Wien

現在ウィーンの空港駅はウィーン市内との間のCAT(シティエアポートトレイン)やローカル列車のみの発着ですが、これが来月14日からこうした長距離列車も発着するようになり、ウィーン空港とリンツやドイツ西部とのアクセスはかなり便利になります。また今まで直通の電車がなかったウィーン中央駅と空港駅が2時間おきとはいえ直接結ばれることによって、空港と市内間の移動もしやすくなります。今回の直通便の運行開始によってウィーン空港からの列車アクセスはぐっと便利になると言えるでしょう。

WIE Flug

なおICEについてはドイツ内と同様オーストリア内での利用でも特に座席予約はマストではありませんので乗車券やパスのみで自由席として利用することができます。ただ長い時間を利用する場合など座席予約をしておくともちろん安全だと思います。私も以前にマインツからウィーンまで予約なしで乗った際には空いた席を求めて何度も車内を行ったりきたりすることとなりましたので。

ICE inside

どうぞ今後ウィーン空港からの各地への移動にこのICEなど列車をご利用ください。

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12/14よりウィーン/プラハ間にレイルジェット運行開始!!/ RailJet Wien-Praha

引き続き12/14からの冬スケジュール情報ですが、オーストリアの高速列車レイルジェットがこの冬スケジュールからウイーン/プラハ間でも運行開始となります。

Railjet

レイルジェットは、オーストリア内を中心にドイツやハンガリー、スイスなど周辺国にも運行し、また赤いカラーリングが特徴的な列車ですが、このレイルジェットの運行開始によりウィーン/プラハ間は現在よりも一気に30~40分短縮されて4時間10分で結ばれることとなります。なお運行本数的には現在と同じくらいでほぼ2時間おきの運行で、ウィーンは本格開業する中央駅の発着となります。ウィーンとプラハという人気の中欧の2都市ですので、現在でもこの区間は旅行者の利用が多いのですが、スピードアップされて4時間少々(現在は5時間弱)となるとさらにぐっと便利になりますので今まで以上に利用する人も増えるでしょう。

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なおレイルジェットは、フランスのTGVやイタリアのESなどとは違って、事前の予約は任意でマストではありませんので、乗車券やパスのみで座席予約なしで利用することも可能です。もちろん座席予約をして安心して利用するのもお勧めです。車内のインテリアは特にゴージャスな雰囲気ではありませんが、シンプルで上品なつくりとなっています。ビストロ車両も連結されますので車内で簡単な食事やドリンクを取ることももちろん問題ありません。

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ぜひ今後中欧を旅行される方はウィーン/プラハ間の移動についてはこのレイルジェットをご利用ください。

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12/14よりウィーン中央駅本格開業 国内外の主要列車が発着! Wien Hbf / Austria

引き続き12/14からのウィンタースケジュール情報ですが、オーストリアに関してはニュースがいっぱいで、まず今回はこのウィーン中央駅の本格開業です。

Wien HBF

このウィーン中央駅はもともと以前に南(Sued)駅があった場所を再開発してできた駅で、2012年には近郊列車用に仮オープンはしていましたが、来月の14日よりいよいよウィーンのまさに中央駅として「デビュー」します。ロケーション的にも街の中心地のステファンプラッツやカールプラッツと地下鉄で数駅と、便利な場所に位置しています。

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12月からこの中央駅発着となるのは、オーストリア南部のグラーツやクラーゲンフルト方面の列車(レイルジェットなど)、国際間ではイタリアのベネチア方面(IC)、チェコのプラハ(レイルジェット)やポーランドのワルシャワ(EC)などの中東欧方面、ベオグラードなどのバルカン方面(EC)のすべての列車と、ドイツやスイス方面を含むすべての夜行列車、またフランクフルトなどドイツ方面との間のICEなどとなります。なおミュンヘン/ウィーン/ブダペストを結ぶレイルジェットについては従来の西駅とこの中央駅の両方に停車します。ですのでこれまで通り西駅のみの発着となるのはザルツブルクやリンツとウィーンを結ぶレイルジェットやICなどのみとなり、中央駅にターミナル駅としての役割が移ることとなります。

RailJet

なおドイツ方面からのICEはさらにウィーンの空港駅まで直結となります。12月からこのウィーン中央駅が西欧や中東欧を結ぶ列車ネットワークの中心として一気に便利になりそうです。

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12/14からミラノ/マルセイユで直通列車運行スタート! Milan/Marseille EC Thello

さていよいよ今日から11月に入りましたが、今年は来月14日からウィンタースケジュールに入り、多くの国や区間で運行スケジュールの切り替えが行われます。新しい列車が運行開始したり、ルートや時間が変わったりするわけですが、その12/14からの新情報をこれから続けてご案内したいと思います。まずそのトップバッターはミラノとマルセイユを結ぶ新しい直通列車(EC)です。このようにコートダジュール沿いにイタリアとフランスを結ぶ列車は以前は5年くらい前までミラノとニース間で運行されていたのですが、それ以来のようやくの復活と言えます。

Timetable-Minima[1] image : thello.com

この新しい列車はミラノ/ジェノバ/サンレモ/モナコ/ニース/カンヌ/マルセイユといったルートで1日各1便が運行されます。所要時間はミラノ/マルセイユですと7時間以上となりますが、利用客の多いミラノ/ニースで4時間半少々、ジェノバ/ニースで3時間程度と利用にもそれほど問題はありません。列車はコートダジュールの海岸線沿いに走りますので車窓風景もかなり期待ができます。

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なお運行するのはフランスとイタリア間の夜行列車も運行しているTHELLO社で、より上質なサービスも期待できます。ただ残念なのは運行する時間帯で、ミラノ発もマルセイユ発も15時くらいの出発で通常の旅行者が移動に使うには少々時間帯が遅いと言わざるを得ません。今後便数増などに期待したいところです。

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いずれにしてもミラノやニースといった人気都市を結ぶ列車ですし、このあたりは冬でも過ごしやすい気候です。12月以降イタリアと南仏を旅行の方には、時間さえ合えばぜひ利用をおすすめします。

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