スイスとイタリア間のパノラマルート チェントバーリ鉄道/ Centovalli railway Ticino – Italy
前回ご案内したゴールデンパスラインを含め、スイスには多くのパノラマルートがありますが、その1つとして忘れてならないのはこのチェントバーリ鉄道です。この鉄道はスイスのロカルノと国境を越えたイタリアのドモドッソーラとを結んでおり、チェントバーリ(ハンドレッドバレー/百の谷)の名前の通り、多くの谷や峠を越えて走る観光ルートなのです。
ドモドッソーラのチェントバーリ鉄道の乗り場は、通常のトレンイタリアのホームとは少し別の場所にあり、入口から地下に入り、スロープを降りていくとそこがホームとなっています。時間帯によって窓が大きめのパノラマ仕様の車両も利用できます。
なおこの鉄道は西半分はイタリア内を運行しますが、鉄道会社自体はスイス側に属していて、スイストラベルパスでもそのまま利用可能です。
列車はドモドッソーラを出ると、いくつもの山や谷そして村々を縫うように走っていきます。
特に数千メートル級の山々の大パノラマがバーンとひろがっているというわけではないのですが、より優しい雰囲気の山々の風景が楽しめるといったイメージです。またちょこちょこと小さな駅に停車し、住んでいる方の生活の息吹も感じられます。
その名前の通りのこうした深い谷もいくつも越えていきます。そうしてロカルノまではおよそ2時間の見どころいっぱいのショートトリップになります。
ロカルノもまた地下駅となっていて、他の駅と比べて近代的な施設になっています。ここからエスカレーターを上がるとスイスとイタリア間のECなども停車する通常の鉄道駅の目の前に到着です。このあたりはスイスでもティチーノ地方と呼ばれるイタリア語圏になります。
チェントバーリ鉄道は、氷河特急やベルニナ特急のような専用パノラマ列車などはないため、それほどは有名となっていませんが、スイスとイタリアとの移動の間に組み込むと、いわゆるスイスアルプスのイメージとは少し異なった山々の風景が楽しめると思います。なおスイス関連商品の手配やお求めは下の当社のショップやHPからぜひどうぞ!
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