イタリアの高速列車イタロがバーリやトリエステなどへネットワーク拡大中/ Italo operating to Bari & Trieste

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ヨーロッパではワクチンの普及もあって大体どの国でもコロナ感染が収まる傾向になり、それに伴って多くの鉄道会社はこれからの夏のハイシーズンに向け、徐々に列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。そんな中イタリア内の主要都市間を結ぶ高速列車のイタロも先月末からトリエステへの便の運行を開始するなど、そのネットワークを拡大しています。

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2月には既にローマやミラノ等と人気観光地でもある南イタリアのバーリを結ぶ便の運行をさせており、書きましたように先月末からローマなどと北部の港町であるトリエステ間での運行をスタートしています。なおローマとバーリ間は1日3便ほどの運転で、所要時間が4時間~4時間40分程度となります。またローマとトリエステ間は途中でフィレンツェやベネチア(メストレ)などに停車して、両都市間を5時間50分程度で結びます。加えて今月からは季節運転で、ローマやミラノとアドリア海沿いのリミニ周辺への便も運行をスタートさせています。

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image: italotreno.it

なおイタロは、従来の国鉄(現トレンイタリア)とは別の新規運行会社により運行されている列車で、多くのフレッシュなサービスを実施していますが、座席クラスも特徴的で、通常の2等にあたるスマート(smart)、1等と2等の中間クラス(席は1等でサービスは2等)のコンフォート(confort)、そして1等にあたるプリマ(prima)、さらに特等となるクラブ(club)の4クラスになっています。なお特等クラブはセミ個室の席もあり、食事などのサービスも付きますので、一度利用してみると楽しいと思います。

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うまく行けば秋頃には日本からの海外旅行も再開されそうですので、ぜひその際のイタリア旅行にはこのイタロやトレンイタリアのフレッチャロッサなど、イタリア自慢の高速列車をご利用ください。

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ヨーロッパ内の国際列車や観光列車などの運行が徐々に再開中/European trains & services resuming

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ワクチン普及のおかげか、または夏を迎えて気温も上がってきたせいか、ヨーロッパでは(日本でもそうですが)、ほぼどの国でもコロナ感染が収まる方向になってきました。新規陽性者数は多くの国で、大体ピーク時の10%程度で落ち着いている感じです。こうした状況もあって、直近の夏の旅行シーズンに向け、徐々にヨーロッパの各鉄道会社も、今までかなり制限されてきた国際列車や観光列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。

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例えば前回にも書きましたように先月の24日からオーストリアを中心に、ドイツ、スイス、イタリアなどを結んでいる国際夜行列車のナイトジェットも各区間での運転を再開しています。あわせて新路線のアムステルダム便も運行を開始しました。

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またロンドン/パリ間では片道1便(1往復)のみの運行が続けられてきたユーロスターも、ようやく先日増便され、まだ少ないものの1日2便での運転となっています。なおユーロスターは急激な売上減少から一時資金面の問題も心配されていましたが、それも先月にファイナンスの話がまとまり、当面の運行には支障がなくなっています。またタリスも徐々に増便され、現時点ではパリ/ブリュッセルで、1日片道あたり6便程度、パリ/アムステルダムで4便程度が運行されるようになっています。

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また観光関連の列車では、今週よりスイスでの飲食に関する制限の緩和に伴い、氷河特急の最上級クラスのエクセレンスクラスも営業を再開しました。またフランスでは、数年前に一時廃止となった、パリとニースを結ぶ夜行列車も5月下旬に運行を開始しています。これは最近の環境意識の高まりによるところもあり、運行初日にはフランスの首相が乗車したことでも話題になりました。以前はル・トランブルーという由緒ある人気列車(日本のブルートレインのモデルとなった)として運行していましたので、今後また夜行列車の利用がメジャーになることに期待したいところです。

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世界的に感染が収束に向かって、徐々にコロナ明けも見えてきました。今後また日本とヨーロッパとの一般的な渡航が再開されたら、ぜひこうした列車を利用して旅行を楽しんで欲しいと思います。

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